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ゴミは護美! 学ぼう!!江戸時代の環境リサイクルの知恵

昔のリサイクル(修理・再生)の知恵シリーズ

古 着 屋 ~古着も無駄なく~

 江戸時代までの日本では、布はすべて手織り。貴重品でした。江戸のような大都会でも、流通している着物の大部分は古着だったそうです。
 古着の店は固定店舗が多かったが、行商も発達していて竹製の天秤にやはり竹製の台をつけた竹馬という道具を女性の住民の多い長屋の近くなどに立てて、商品がよく見えるようにかけて売ったといいます。

紙くず買い・紙くず拾い ~古紙のリサイクル~

 むかしも古紙回収業者はいました。紙屑買いと言いました。現在のちり紙交換業の先祖と言えるでしょう。
 実際には、紙のほかにもいろいろな不用品を買い集めて商売をして、リサイクルに役立てていました。
 紙屑拾いは、町中を歩き回って落ちている紙切れを拾い集めて古紙問屋ヘ持っていって日銭を稼ぎました。
 紙が貴重な江戸時代のことでした。

い か け 屋 ~古い鍋や釜などもなおして再利用~

 金属製品の修理専門業者のことです。古い鍋や釜などのそこに穴が開いて使えなくなったり、燭台が折れたりした時、いかけ屋が活躍しました。
 モノが貴重だった昭和30年代頃までは、東京などの住宅地を回って商売しているいかけ屋を見ることができました。
 いかけ屋は、ふつうの工具だけでなく、炭火にフイゴで空気を吹き付けて高温にし、アナの開いた部分に別の金属部分をはりつけたり、折れた部分を溶接する特殊な技術を持っていました。

た が 屋 ~たがのはめ替えで桶を再生~

 今はなんでもプラスチック製になったが、3、40年前までは、木製の桶や樽などが液体を入れる容器としてもっともふつうでした。桶や樽は、板を竹のたがで円形に締めてあるが、たがが古くなって折れてゆるんだりした時は、専門の職人が新しい竹で締めなおしてくれたものです。
 材料と道具を持った職人が巡回して、頼めばその場で手際よく修理してくれたものだそうです。

下駄の歯の入れ屋 ~下駄の歯の交換~

 下駄の歯の部分は特に減るのが早く、磨り減った歯だけを交換できるようにした下駄がありました。
 ふつうの下駄より歯が薄く長めにできていて、磨り減れば、歯だけを抜いて新しいのに差替えられました。
 専門の職人が居て、巡回して来るのを待って注文すれば、その場で入れ直してくれたものでした。

傘の古骨買い ~破れ傘さえリサイクル~

 現在の傘は、破れたり、壊れたりすれば捨てる他ない金属と化学繊維製ですが、むかしの傘は紙と竹でできていたため、修理の専門業者がいて、破れ傘でさえリサイクルの対象でした。
 古傘買いが買い集めた古傘は、専門の古傘問屋が集めて油紙をはがして洗い、糸をつくろってから下請けに出しました。

瀬戸物の焼き接ぎ屋 ~割れた瀬戸物も再利用~

 割ってしまった陶磁器も捨ててしまわないで修理して再利用したものでした。やはり、専門の修理屋さんがいました。
 古い時代には、陶磁器の接着に漆を使っていましたが、江戸の寛政年間頃からは、白玉粉で接着してから加熱する接ぎ方を発明した人が居ました。普通の安い茶碗などはこの方法で修理しました。人々が徹底的に物を大切にした時代でなければ成立たない職業と言えるでしょう。

参考文献
  • 石川英輔著 『大江戸リサイクル事情』 講談社
  • 「歴史読本 特集・大江戸環境にやさしい生活術」 1992年8月号 新人物往来社


この情報に関する問い合わせ先

担当課名 郷土資料館
電話番号 055-971-8228/FAX 055-981-3730