ワーク・ライフ・バランス講演会「家族を笑顔にする仕事術」~コツ教えます!支え合う家族と男女の役割~を開催しました

夫婦共働きの家庭が増え、人々の生き方が多様化する中、ワーク・ライフ・バランスの観点から、夫婦の働き方や役割分担の見直しなどが叫ばれていることを受け、三島市では、男性も女性もあらゆる世代の誰もが、仕事や子育てなど様々な活動を自分の希望するバランスで展開できる社会を目指すための一環として、ワーク・ライフ・バランス講演会を開催しました。
 その内容を報告します。

■概要

日  時 : 平成24年11月2日(金)午後2時から3時30分まで
場  所 : 三島市民文化会館(ゆぅゆぅホール)大ホール
講  師 : 佐々木常夫氏(株式会社 東レ経営研究所 特別顧問)
内  容 : 「家族を笑顔にする仕事術」~コツ教えます!支え合う家族と男女の役割~
来場者 : 650人

■講演会まとめ

~内容~
1 市長挨拶
2 講師紹介
3 佐々木氏基調講演
【講師自己紹介(家族と仕事の話)】

 ・家族の紹介
  自閉症の長男と病気に魅入られた妻を支え、家族との時間を大切にしてきた。

 <この苦境をどうやって乗り切ったか>
 ・仕事も家族も計画的、戦略的行動の徹底
 ・生まれ持っての楽観主義、楽天主義
 ・料理上手で面倒見の良い娘(戦友)の存在
 ・社長になったこと(会社の方針を策定)
 ・会社での仕事の計画性、効率性の徹底(全員定時で帰ること前提での仕事の計画)
 ・結論先行(資料は簡潔に)
 ・会議時間の半減
→夫が家に早く帰るようになり、いつでもサポートしてもらえるという安心感を得ることで、
 妻の病状も快復へ

 <誰もが仕事と私生活・家庭の充実を求めている>
 ・最大の障害は、長時間労働、非効率労働
  (もっと頭を使い、計画的、効率的な仕事のやり方をしなければ変わらない。)
 ・重荷を背負った人は実は多い
  少し手を差し伸べてあげることが大きな救いになる。

【仕事の進め方の基本10箇条】(良い習慣は才能を超える)  
 ○計画主義と重点主義(まず重要度の評価と計画策定)
 ○効率主義(仕事は最短コースを)
 ○フォローアップの徹底(必ず計画の反省を)
 ○結果主義(結果で評価される)
 ○シンプル主義(資料は1枚、結論は先に、要点を3点に)
 ○整理整頓主義(スピードアップに繋がる)
 ○常に上位者の視点(1つ上の視点から仕事を見ると、仕事の風景が変わってくる。)
 ○自己主張の明確化(自分の考え方をきちんと持つ)
 ○自己研鑽に努める
 ○自己中心主義(自分を大切にし、人を大切にする)

【ワーク・ライフ・バランスを実現する仕事術】
 ○計画先行・戦略的仕事術

  戦略的計画立案は仕事を半減させる。
  仕事は発生した時に品質基準を決める。
  デッドラインを決めて追い込む。
  部下が上司を使う(上司の注文を聞く)など

 ○時間節約・効率的仕事術
  プアなイノベーションより優れたイミテーション(優れた成果物の活用)

  仕事は発生したその場で片付ける。
  ビジネスは予測のゲーム、など

 ○時間増大・広角的仕事術
  仕事をいかにやらないで済ますか。
  上司との付き合い方は最重要課題。
  会議は最小限に。
  業務効率化の両輪は、コミュニケーションと信頼関係など

 <ワーク・ライフ・バランスの効果>
 ワーク・ライフ・バランスとは、会社も個人も成長していく経営戦略。
 ○個人にプラス  心身ともに健康、自分の時間の創出、家族とコミュニティの時間創出など
 ○会社にプラス  生産性の向上、社員のモチベーションの向上、優秀人材の確保など

【効率的時間管理実現のために】
 ワーク・ライフ・バランスにはタイムマネジメントが不可欠。
 タイムマネジメントとは、時間の管理ではない、仕事の管理である。

【働く君に贈る25の言葉】

 「欲を持ちなさい、欲が磨かれて志になる」
 「人は自分を磨くために働く」
 「それでもなお、という言葉が君を磨き上げてくれる」
 「運命を引き受けなさい、それが生きるということです」など

4 質疑応答(抜粋)
 Q1 プレーイングマネージャーが良くないとはどういう観点から?
 A1 管理職に期待されることは、組織の和を最大限に高めること。
   部下の成長のための仕掛けを考え、部下を導くことが大切な役割。

 Q2 ワーク・ライフ・バランスの実現に向け、組織としてやるべきことは?
 A2 会社はトップマネジメントが変わらない限り変わらない。
   ワーク・ライフ・バランスを本気で考え、トップマネジメントが変わり、
   それにボトムアップが伴い、併せて、ワーク・ライフ・バランスを推進
   する仕組み(組織)を作ることで、少しずつ変わっていくもの。

■講演内容(データ)

佐々木様の講演内容を文書でお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
ワーク・ライフ・バランス講演会 講演内容


講師の佐々木常夫様

■会場の写真

当日は、一般参加の市民はもちろん、市外・県外からも、企業をはじめ、非常に多くの方々にご参加いただきました。
また、託児室を設け、子育て世代の方々にも多くご参加いただきました。


参加者の様子


託児の様子


講演の様子

■佐々木常夫様からの三島市の子育て世代へのメッセージ


 私の書いた「ビッグツリー」という本のタイトル は、大きな木、即ち家族の中心にいる父親のことで、雨の日も風の日も大地に根を張って家族を支えるという意味です。
 そうした幹があるから、枝葉である子どももしっかり育っていきます。
 ビッグツリーは父親でも母親でもあります。
 子どもが健やかに育つことで、その親も自分の幸せを掴んでいくのです。
 私の会社の工場は、三島駅のすぐ前にあり、しばしば三島に訪れます。東レ経営研究所の教育研修所も三島にあり、いわばここは私のホームグランドです。
 佐々木

■講師プロフィール

【講師紹介】佐々木 常夫氏(株式会社 東レ経営研究所 特別顧問)
 秋田県出身。東京大学経済学部卒業。
 (株)東レ取締役経営企画室長、(株)東レ経営研究所社長を歴任。
 家庭では妻と3人の子どもに恵まれるが、長男の自閉症、病を罹った妻の43回
もの入院と3度の自殺未遂の中で、仕事にも家庭にも全力で取り組む生活を送る。 
 何度かの事業改革の実行や3代の社長に仕えた経験から独自の経営観を持ち、
現在、経営者育成プログラムの講師などを実践している。
 社外業務としては、内閣府の男女共同参画会議議員などの公職も務める。
 主な著書『働く君に贈る25の言葉』『部下を定時に帰す「仕事術」』『ビッグツリー』(WAVE出版)など