【報告】三島カルチャルガーデンvol.2(H27.3.21)

「ミュージアムともっと仲良くなる方法を考えよう」


 3月21日(土)に、みしぶんが主催する「三島カルチャルガーデン」の第2回目を開催いたしました。テーマは「ミュージアムともっと仲良くなる方法を考えよう」でした。
 三島市の名誉市民でもある、世界的な詩人・大岡信氏をテーマにしたミュージアム・「大岡信ことば館」のご協力をいただき、会場はミュージアム!三島駅北口徒歩1分の好立地で、折しもこの日は展覧会「365日、ことばの旅。「折々のうた」をおもちかえり展」の初日でした。




 講師は、和光大学経営学科講師の平井宏典先生です。
 先生はミュージアムマネジメント(博物館経営論)を専門に研究されていて、各地の博物館の経営についての研究に携わる他、地元の真鶴で芸術祭(真鶴まちなーれ)を立ち上げ、運営されたりと、多方面で活躍されています。

 まずは、「博物館(ミュージアム)とは何か?」についての講義から。

 ミュージアムと聞くと、絵が飾ってある美術館を思い浮かべがちですが、実は資料を集めて保管して、研究したり、展示している施設はすべてミュージアムというお話です。例えば、美術館、歴史博物館、植物園、動物園、水族館、全部ミュージアム。

 大切なのは、物を集めるだけではなく、調査研究による意味付けをされた「モノ」の集まっているところ、ということです。




 講義の後は、5人くらいのグループごとにわかれ、「ミュージアム」について考えるワークショップを行いました。

 まずは、自己紹介を兼ねて「昔集めていたもの」を発表。切手、キン肉マン消しゴム、メンコ…など、子供の頃の懐かしい思い出がよみがえりました。

 次に、「ミュージアム連想ゲーム」を行いました。
 「ミュージアム」と聞いて思い浮かんだ言葉を付箋に書き出し、模造紙に貼っていきます。




 「静か」「観る」「楽しい」といったことから「料金が高い」「疲れる」「敷居が高い」といったちょっとネガティブなワードまで、いろいろな意見が出てきました。

 次に「こんなミュージアムなら行ってみたい」というテーマで、連想ゲームで出てきた言葉を見ながら理想のミュージアムについてのアイディアを付箋に書き、また模造紙に貼っていきます。




 最後にグループごとに発表を行い、いいな!と思った意見への投票を行いました。

 ワークが終わった後に、世界のミュージアムで実際どんな取り組みが行われているのか、もう一度平井先生のお話をいただきました。

◎毎週土曜日に、誰でも参加できるワークショップを開催しているヘルシンキのアテネウム美術館
◎毎月第一土曜日は入館無料、ホールでダンスパーティーなど開催しているニューヨークのブルックリンミュージアム
などの、施設を有効活用して普段ミュージアムに来ない層をターゲットにした例

◎市民と協力し、市内の様々なお店に虫かごと虫を貸し出して、秋の虫の音を楽しんでもらう企画を行っている伊丹市昆虫館(大阪府)
◎商店街の人たちが企画し、アーティストと一緒に展覧会を作る茅ヶ崎市美術館(神奈川県)の企画
など、ミュージアムという「ハコ」と飛び出して活動する例などをご紹介いただきました。

 ミュージアムは創造性を育み、弱いつながり(普段会わない人=違った考え方を持った人)によって多様な価値観に触れることができる可能性を持った場所である、というお話でした。

 参加していただいた方々からは、こんな感想をいただきました。

●初めて参加しましたが、とても充実した生き生きとした時間が過ごせて嬉しかったです。ありがとうございました。(70代女性)
●とても興味深いお話でした。古い教育観に基づく教育施設から飛び出していく傾向があることがよくわかりました。(20代男性)
●いろんな考え方、良い意見が聞けて気づくことが多々ありました。普段こうして話し合う機会がないのでとても勉強になりました。(20代女性)
●日本人のミュージアムに対する考え方、日本のミュージアムのあり方などもっと良い方向に変わっていけたら良いと思います。時代によって若者の流行が変わるように、ミュージアムも時代でどんどん進化していってほしいです。勉強になりました。ありがとうございました。(30代男性)

「ミュージアムは生活に必須のものではないけれど、生きるためにはきっと必要なもの」という素敵なご意見も聞かれました。

 感性を刺激したり、よりよく生きるための様々なヒントが、ミュージアムには詰まっています。この企画を通して、ミュージアムにより親しみを持っていただけたら嬉しいな、と思います。

 カルチャルガーデンは、今後も継続予定です。
 次回以降の予定は、このブログでご案内いたします。

 また、情報を希望の方は、「お問い合わせ」から「カルチャルガーデン情報希望」とお書き添え上、メッセージをいただければメールでご案内いたします。


三島カルチャルガーデンvol.2
「 ミュージアムともっと仲良くなる方法を考えよう」
ゲスト:平井 宏典
(和光大学経営学科 講師/経営学・ミュージアムマネジメント)
日 時:2015年3月21日(土) 14:00〜16:00
会 場:大岡信ことば館会議室(Z会文教町ビル内/集合:1F受付)
定 員:25名 
参加費:無料(参加者は当日に限り大岡信ことば館の鑑賞が可能です) 
主 催:三島の文化応援プロジェクト事務局 後援:三島市教育委員会
協 力:大岡信ことば館・にわ企画

※本ページの内容は下記のサイトより抜粋しました。
『三島の文化応援プロジェクト』
(外部リンク)