不満率上位5項目に対する今後の取り組み・対応 (平成28年度市民意識調査)

平成28年度市民意識調査の『三島市の施策に対する満足(充実)度』において、「歩道の整備」(38.4%)、「バスなどの公共交通の充実」(36.3%)、「生活道路の整備」(35.5%)、「三島駅周辺の整備」(34.7%)、「にぎわいある商業・商店街づくり」(27.1%)の5項目が不満率上位となりました。
 この不満率上位5項目に対していただいたご意見・ご要望の中から、特に多かったご意見・ご要望について、市の今後の取り組み・対応を報告します。

1 歩道の整備

(1)歩道の確保に力を入れてほしい。歩道があっても途中でなくなる、幅が減少するなどひどすぎる。段差や穴等も多すぎる。

【今後の取り組み・対応】  
 市内の道路は古くからの道路が多いため、道路幅が狭く、歩道が途中でなくなったり、歩道幅が狭くなったりと、歩行者の通行に支障をきたしている箇所も多く見受けられます。
 このような状況の中で、歩道の確保を含め、誰もが安心して通行できる道路空間を確保するための対策を講じていくことが道路整備における大きな課題であり、道路を拡幅する方法だけでなく、現在の道路幅で整備する方法や歩車共存道等の新しい整備方法を取り入れ、できる限り、歩道を含めた道路空間の確保に努め、安全で安心な道路整備を行ってまいります。
   また、道路の拡幅や歩道の確保に係る街路事業として、現在、(都)三島駅北口線(三島市幸原町2丁目地先)、(都)下土狩文教線(三島市文教町1丁目地先)、(都)谷田幸原線(三島市幸原町2丁目及び徳倉2丁目地先)の幹線道路の整備に着手しています。(詳しい位置は市HPで公開しています)
 これら都市計画道路は、計画交通量に併せて道路幅員、車線数等を計画しており、上記3路線の歩道幅員は4.5m又は5.5mとなっています。安心で住み良い街づくりのため、早期供用開始を目指し道路整備に努めてまいりたいと考えております。

(2)三島中心地から離れたところにも、歩道の確保をしてほしい。

【今後の取り組み・対応】
 三島市の中心地に限らず、中心地から離れたところも同様に歩道の確保をしていきたいと考えております。特に、車両交通量が多い通学路や歩行者の多い道路につきましては優先的に取り組みたいと考えており、通学路については通学路交通安全プログラムに基づいて危険個所を抽出し、早期に安全対策を実施しております。    このような短期的な対応とは別に、道路を拡幅して歩道を整備する方法については、地元自治会や地権者のご理解・ご協力が必要不可欠であり、合意形成に時間を要する場合もあって、長期的な整備となってまいります。
 現在の道路幅の中で歩道が確保できる箇所については、隣接地権者のご協力を得る中で、歩道上の蓋の老朽化による段差・がたつき等を直すとともに、歩道部分の幅をできる限り広げるなどの整備に努めていきたいと考えております。

2 バスなどの公共交通の充実

(1)バスがなくなると高齢者が多くなるので困ると思います。

【今後の取り組み・対応】
 バスの利用者数は減少の一途をたどる中、多くの路線においてバス運行事業者の収支状況は大変厳しく、全国的にもバスの減便や路線廃止の事例が見受けられます。 本市としましても、現行路線をバス運行事業者が維持できるよう補助をしております。
 バスをご利用される皆様には、今後もご利用をお願いするとともに、公共交通としてのバスの必要性について、地域の課題として共通意識を持っていただき、ぜひ、積極的にバスをご利用いただきますようお願いいたします。

(2)バスの便が少ないので、駅や街中にも遠い場所は車がないととても不便。

【今後の取り組み・対応】
 毎年、市内を運行する路線バスやコミュニティバスにつきましては、バス事業者、有識者、国、県、市、住民代表等で構成されます地域公共交通会議において、バスの便数や各路線のルート等を検討の上、承認を得て運行されております。
 しかしながら、(1)のとおり、バスの増便は容易ではないのが現状です。
 今後もバスの増便を含めバス関係団体とともに検討したいと考えております。

3 生活道路の整備

(1)道路の整備、とくに大型トラックの通る経路(でこぼこがひどい場所が多い)。危険個所に夜間用反射板を充実させてほしい。

【今後の取り組み・対応】
 大型トラックが通るような通過道路については、路面に掛かる負荷が大きいため舗装も壊れやすくなり、穴があいたり亀裂が入っているような箇所も多く見受けられます。このような箇所については、緊急的な対応として、穴を埋めたりアスファルトを被せるといった修繕を実施しております。
 今後は、交通量の多い通過道路については優先順位をつけ、計画的に舗装を直していきたいと考えております。しかしながら、すべての道路の舗装を直していくのには何十年という期間が必要となることから、日常から実施しているパトロールや地元自治会から提供される情報等を考慮して整備を進めてまいります。
 また、危険な箇所に対しては、個別の状況を見極め、夜間用反射板を含めた最適な方法で危険回避できるような対策を講じていきたいと考えております。

(2)他の市に比べて道路が狭いと思います。

【今後の取り組み・対応】
 市内の道路は戦災に遭わなかったこともあって昔からの道路が多く、狭い道路に近接して昔ながらの建物が建ち並んでいる箇所も多く見受けられます。  
 道路拡幅となると、このような建物を移転しなければならず、まずは関係地権者のご理解・ご協力をいただくことが必要不可欠となります。併せて、移転のための補償費、用地買収費も多額となり、大きな財政負担を伴ってまいります。  
 しかしながら、道路の拡幅整備は必要な事業であると認識しておりますので、地元自治会の意見や要望を取り入れ、緊急性・必要性を考慮する中で優先順位をつけ、計画的に実施していきたいと考えております。

4 三島駅周辺の整備

(1)三島駅に自由通路ができて、南、北口を行き来できるとよいと思う。新幹線の停車駅の中で三島が一番貧相であるのは嘆かわしい。(周りからもよく聞く)

【今後の取り組み・対応】
 三島駅南北自由通路は、駅を利用する皆様から整備を望む声が多く、市としても、その必要性は非常に高いと認識しております。
 駅利用者の利便性を高めることはもとより、子どもから高齢者まで安心して利用できる南北自由通路を整備していくことは、三島駅が持つ「富士・箱根・伊豆に向かう観光客の回遊の起点」としての機能を高められることから、まちづくりの観点からも、重要な政策課題であると捉えています。
 このため、平成15年度から鉄道事業者と協議を開始し、平成17年度には市民、地元企業、有識者による三島駅南北自由通路推進協議会を設立する中で、鉄道事業者に様々なルート案を打診しながら協議を重ねてきましたが、新幹線の上空利用や地下掘削については、安全運行面への支障や地盤の変状、溶岩地層等を理由に実現困難との回答を受けております。
 しかしながら、三島市にとって非常に重要な事業でありますので、今後も引き続き、駅周辺の再整備による人の流れやバリアフリー等の社会ニーズ等の変化や機運を捉えながら、鉄道事業者との情報交換を粘り強く実施する中で、市民の願いや関係機関の協議にのせられるような整備の可能性を模索していきます。


(2)三島駅南口の整備について、これからの展望をより市民にオープンにしてもらいたい。

【今後の取り組み・対応】
 三島駅周辺の将来の展望については、平成24年3月に策定しました「三島駅周辺グランドデザイン」において、東街区を健康医療拠点、西街区を観光交流拠点として整備することにより、人を呼び込み、滞在し回遊してもらえるような賑わいと地域経済の活性化のための拠点をつくるといったまちづくりの方向性を示しております。(市ホームページや広報みしま8月1日号掲載)。
   このグランドデザインは、三島駅周辺のまちづくりを、官民が一体となって取り組んでいくための、市民とイメージを共有する明確なビジョンが必要であると考え策定いたしました。策定にあたっては、検討組織として、商工関係者、学識経験者、行政職員からなる「コアスタッフ会議」を設置し、市民のニーズや意見を、市民意識調査や、同時に策定を進めていた中心市街地活性化基本計画のアンケート等で把握しつつ、団体ヒアリングを通じて意見交換を行うなど、意識の共有を図りながら計画案を作成しており、最終的に、市民の皆様から広く意見を伺うパブリックコメントを経て策定しております。
 このグランドデザインの実現に向け、平成28年度、駅前開発が本格的に動き出していますが、市ではこれまで、現在の事業の状況や今後の予定について、地域行政懇談会、団体説明会、市民説明会、広報みしまでの特集記事、市ホームページなど、適時適切な情報提供に努めてまいりました。
 現在、東街区は、広域健康医療拠点の実現に向け、事業検討のパートナー「事業協力者」の公募・選定の準備を進めていますが、公募時に事業者から示された提案を事業検討のベースとして、施設計画や事業スケジュールが徐々に固まってまいります。また、西街区は、広域観光交流拠点に相応しいホテルを核とした施設を整備・運営する事業者を公募・選定しているところです。
 今後、これまで開催してきた市民や団体の皆様への説明会等を通じていただいたご意見等は事業者に伝え、市場性や事業の採算性を踏まえつつ可能な範囲で反映できるよう努めていくとともに、市民の皆様からご理解をいただきながら事業を進めていけるよう、より一層、迅速かつ適時適切な情報提供に努めてまいります。

5 にぎわいある商業・商店街づくり

(1)大きな商店(モールまたはららぽーと)を設置してほしい。東京のお店など(人気のお店、大戸屋、コメダ珈琲店、スターバックスコーヒーなど)に入店してほしい。大社前門前通りにお店を出して、観光客を呼び込むことを考えてほしい。(成田山のように)

【今後の取り組み・対応】
 大規模商業施設については、平成18年5月にまちづくり3法(都市計画法、大規模小売店舗立地法、中心市街地活性化法)が改正されたことにより郊外への大規模商業施設の出店が抑制されております。また車社会や少子高齢社会の進行や商業施設をはじめとする各種施設の郊外化等による市街地の拡がりの進行は、今後、道路や水道など公共施設の維持管理、路線バス等の将来にわたっての維持が困難になってくる恐れがあります。 このようなことから、今後はコンパクトなまちづくりを目指し、三島駅南口再開発等を中心とした中心市街地や北上、錦田、中郷の各地区の拠点となる地域等の活性化を図っていく方針としており、これらの地域に商業施設や公共施設、民間施設等の誘導を図っていきたいと考えております。  
 また、平成27年度には「国道1号沿線地区計画」を都市計画決定し、沿道サービス施設として平成28年9月にスターバックスコーヒーが出店しました。
 さらに、三島市では三島駅、三島広小路、三嶋大社を結ぶエリア内をショッピングモールと捉え、商業の集積や賑わいの創出に取り組んでいます。特に、商店街の空き店舗対策として、三島駅前通り、芝町通り、大通り商店街を重点地区として、新規店舗の誘致に取り組んでいます。現在の中心商店街は近隣他市の商店街に比べても、商店が連続する街並みが形成され、商店街としての機能が維持されています。また、景観形成についても、街並み協定を締結し、良好な景観形成やおもてなしを意識した環境づくりに取り組んでいます。
 これらの施策を継続することで、新たな観光客向けの土産店の出店や大社の杜といった商業集積施設がオープンしております。引き続き、魅力的な景観形成や商店街の機能向上について民間活力を利用しながら取り組んでいきます。


(2)新幹線が止まるのに駅の周りには寄っていくところもなく、さみしいと思います。

【今後の取り組み・対応】
 繁盛店づくりなどを目的とした個店魅力アップ事業により、既存の店舗それぞれが魅力ある個店に向けて経営革新を行うよう支援していくほか、空き店舗補助金の活用により、魅力ある新たな個店を誘致していくことで、駅周辺の商業振興を促進しております。
 また、イベント振興事業費補助金等を活用し、1年を通じて商店街等が開催するイベントを支援することで賑わいの創出を図っていきます。