文芸三島第40号 表彰式

文芸三島
 「文芸三島」は毎年6月1日~7月31日の期間で作品を募集し、応募作品の中から各部門ごとに「文芸三島賞」1本(※)と、「文芸三島奨励賞」が数本選ばれます。
 平成29年度は第40号の発行日翌日の12月14日に三島市民生涯学習センターにて入賞者の表彰式が開催されました。

 ※部門により該当なしの場合あり

文芸三島賞 受賞者コメント

随筆部門 谷 和子 さん
 文芸三島初投稿は三十号記念でした。随筆「息子夫婦がやって来た」詩「ガンジスの祈り」それから十年、四十号記念で随筆「手から手へ伝わる伝言」を書き、文芸三島賞を頂きました。有難うございました。
 手をにぎり、その手の温かさと共に伝わってくる相手の気持ち。言葉にできない思いを感じ取ること。私の心をとおした言葉で綴った文です。
 里山の林の中の家で毎日同じ机に座り、暮らしのエッセイを書いています。風のそよぎ、木々の彩り、鳥の羽ばたきなど、感動を言葉にしてその思いを綴っています。

詩部門 神尾 博子 さん
 色づいた木の葉を散らしながら走り出した冬師走の一日、市長、市の役員、諸先生の暖かいお心をうけて、文芸三島の授賞式に出席させていただきました。受賞者の皆様も心熱く喜びに満ちていたかと思います。私も高齢者故、娘を同伴し共によろこび賞状を戴きました。私の胸に遠い昔が甦り二人が逆の立場だった事を思い感無量でした。式の後先生と皆様との懇談大変有意義でした。先生のお話はわかりやすく皆様の詩に出てきた気持、景色、人生に出逢った道を考えさせられました。老人の私には新鮮でした。市長はじめ諸先生方の御健康御活躍、市のますますの発展を念じ申し上げます。

短歌部門 草間 健 さん
 この度の三島賞受賞は、身に余る光栄に浴し、恐縮致しております。
 三首の作品は、県立高の山岳部顧問として十数名の女生徒を引率し、遭難した模様を詠んだ短歌です。一首目は立山連峰直下の河川敷での深夜の洪水、二首目は北岳山頂直下のテント内での熱湯火傷による緊急下山、三首目は霧ヶ峰車山の山行中の雷の発生に遭った体験です。
 いずれも山中の危機や恐怖、各自の判断と合意に基づく行動等をテーマとして「素材の吟味」と、リアリティを生む私自身の「衝迫」に委ねた作品です。

俳句部門 柿崎 宏子 さん
 文芸三島四十号という節目に賞を頂戴しましたことは、身に余る光栄であり、夢のような気が致します。
 今回の俳句は、大暑の日にたまたま句友と源兵衛川沿いを歩いた時の、あるがままを写生したものです。
鰻屋の横を通り、またせせらぎへもどって佐野美術館へ足をのばしました。このコースは三島へ来られた人を案内する道順の一つです。三島には今でも手作りの風鈴を売り歩く方もいて、ほんとうに句材にこと欠くことはありません。ぜひ多勢の方にこの自然の残る三島へ来て頂き、私達もこの郷土を守ってゆきたいと思います。

はめ字文部門 鈴木 希望 さん
 文芸三島には毎年応募しています。
 はめ字文に興味を持ち始めたのは二十年ほど前のこと、日常の出来ごとや、仮想の物語を題材にしてはめ字文にまとめて楽しんでおります。
 今年のお題は「いつまでも」私たち夫婦も八十才を過ぎ体力も記憶力も半人前となり、日常生活でも二人で一人分の仕事しかできなくなりました。そんな様子を作品にまとめてみたのが選者の同感を得たのかも知れません。
 今年も頑張っていきたいと思います。