文芸三島第41号 表彰式

文芸三島第41号表彰式
 「文芸三島」は毎年6月1日~7月31日の期間で作品を募集し、応募作品の中から各部門ごとに「文芸三島賞」1本(※)と、「文芸三島奨励賞」が数本選ばれます。
 平成30年度は12月6日に三島市民生涯学習センターにて文芸三島第41号入賞者の表彰式が開催されました。

 ※部門により該当なしの場合あり

文芸三島賞 受賞者コメント

随筆部門 清水 恵 さん
 このたびは文芸三島賞を頂戴し、たいへんうれしく存じます。ありがとうございました。
 今回は日本通のアメリカ人の友人と伊豆、狩野城跡を散策した折の会話を中心に、長く全盛を極めた狩野派のルーツに思いを馳せた文章でございます。日本の古き良き文化を、身近な話題を通して、より多くの方々に触れていただきたいという私のささやかな願いをもって毎年文章を応募させていただいております。それを楽しくお読みいただくにはまだまだ力不足の私ではございますが、今年も精進をお約束して、御礼とさせていただきます。

詩部門 織部 美江 さん
 この度は「文芸三島賞」という思いもかけない賞をいただき恐縮するとともに、大変嬉しく光栄に思っております。
 普段何気なくつなぐ・触れる手ですが、たとえ言葉は無くともその手からは感謝・悲しみ・励ましなど、相手の様々な想いが伝わってくるのではないかと感じております。また、私が幼い頃に両親から受けたぬくもりや愛情を子どもへ、またその先へと継承していきたい、との願いを込めさせていただきました。
 これからも日々の生活で得た感動や想いを自分の言葉として表現していけるよう、感性を磨き研鑽に励んでまいりたいと思います。

短歌部門 小林 紀子 さん
 平成最後の年度という記念すべき年にこの様な賞を頂き感無量でございます。ありがとうございました。
 短歌に出合い「文学探訪の会」に出合い、三島に来る度、三嶋大社、楽寿園、梅花藻のあの小さな白い花が源兵衛川に揺られている姿、等々三島の地に魅せられ、そういう中で胸内に湧き出て来る言の葉を綴ったものです。
 三首目は短歌で出合いの先達の逝去後、私の携帯の中では思いが詰まっている姿を詠んだものです。富士山も雄々しくいつも元気を貰います。三島っていいところですね。
 皆様の御健康御活躍をお祈り致しております。

俳句部門 樋口 久雄 さん
 悴む手擦りながら、古びた土蔵に向かい先ず鼠返しを跨ぎ、漆喰の重き引き戸開け、二枚目の板戸は鍵を開け、三枚目も板戸、上半分は格子へ金網を張り付けあり、中は真っ暗足もと確かめ、一歩二歩と進む冷え冷えとし震えがくる、二階の小窓開けやっと明かりが差し込む、真ん中に長持ちが二棹あり蓋を恐る恐る開け確かめた。近衛兵にて日露戦へ駆り出されし伯父の遺品あり、興味津々、金鵄勲章ほか数々の遺品に触れ心が揺れた。
 文芸三島第41号俳句部門の文芸三島賞を頂き感激の至りです、今後も健康に留意し投稿に励みたく存じます。

川柳部門 小長谷 達子 さん
 今回の入賞、とても驚いています。今は亡き親友のSさんに勧められ、思い切って川柳の勉強を始めました。まるで知らない決まりごとが多く、戸惑いの連続でした。
 スマホに届く電話やメールの嬉しさ、いつも同じ場所で出会う友だち、カラオケ大会で出場者の歌う姿を眺めながら、マイクを持つ人たちの真剣な様子に興味津々だったことなど、日常の暮らしを五・七・五に詠みました。
 日頃、一瞬の心の動き・ときめきを大事にしています。今後、社会情勢に目を向けた内容で詠みたいと思っています。でも、それは、なかなか、難しいことです。

はめ字文部門  四方 凛子 さん
 明け方降った雨は止み、降り注ぐ光に椿から滴る雫もキラキラと眩しく、表彰式に向かう足取りも自ずと軽やかになりました。気持ちは軽やかなのですが、身は重く、気づけば妊娠8ヶ月。新しい命を宿したと分かった時の夫の喜びようと、それを嬉しく思った私の心情を“はめ字文”に託し、応募致しました。その作品が受賞し、喜びも一入です。
 この喜びを励みに、あとは出産を頑張るのみです!