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環境学習室「三島の湧水」質問コーナー 「三島の湧水(ゆうすい)どうして湧いてくるの?」

水について

 地球上(ちきゅうじょう)には海・川・空気中・地下などあらゆるところに水は存在し、地球(ちきゅう)の表面の約70%を覆(おお)っています。
 また、水は地球上(ちきゅうじょう)のすべての植物や動物が生きていくためにとても重要な役割を果たしています。(人間も体重の約65%以上は水分を含んでいます。)
 さらに、水は生き物(植物・動物など)の生命(せいめい)にとって、必要不可欠なものである以外でも、農業(のうぎょう)・産業(さんぎょう)等の発達(はったつ)にとっても重要な役割を果たしています。

水の循環のしくみ

地球上の水のほとんどが海水(かいすい)です。
その海水が蒸発(じょうはつ)して、水蒸気(すいじょうき)になって空にのぼっていき、空で雲になり、ふたたび、雨(または雪)として地上に降り戻ってきます。
その雨水(あまみず)が地下にしみこみ地下水(ちかすい)となったり、地表を流れて川にあつまり下流へ流れていき、再び海に返っていきます。
また、地下水(ちかすい)は地中(ちちゅう)の地層(ちそう)の中の岩盤(がんばん)(土、砂、溶岩(ようがん)など)のすきまをゆっくり移動(いどう)し、そのまま地中(ちちゅう)をとおって海まで流れていったり、途中(とちゅう)で湧水(ゆうすい)として地上(ちじょう)に湧(わ)き出し、川の流れとなって海まで流れていきます。
水は、このような循環(じゅんかん)を何回も何回も繰り返しています。

三島湧水のしくみ

三島に湧水(ゆうすい)が湧(わ)く理由は、この地域の地形(ちけい)・地質(ちしつ)が大きく関係しているので、最初に、その地形・地質のできた成(な)り立(た)ちについて説明します。
今、わたしたちが住んでいるこの伊豆半島(いずはんとう)は大昔、大平洋(たいへいよう)に浮かぶ南の島でした。
それが今から約200万年前、フィリピン海プレートの動きに乗っかって日本列島(にほんれっとう)(本州(ほんしゅう))に衝突(しょうとつ)しました。
それから長い年月をかけて、伊豆半島(いずはんとう)が日本の本州(ほんしゅう)を強い力で押(お)しつづけました。
その結果、約50万年前には愛鷹山(あしたかやま)や箱根山(はこねやま)の噴火(ふんか)が始まり、約1万年前には富士山(ふじさん)が噴火(ふんか)して、今のような地形(ちけい)になりました。
ちょうどこの富士山(ふじさん)の噴火(ふんか)による溶岩流(ようがんりゅう)が、約30kmにわたり三島駅周辺(みしまえきしゅうへん)まで流れてきて、この一帯が三島溶岩流(みしまようがんりゅう)と呼ばれる表層(ひょうそう)に覆(おお)われることになりました。

三島湧水(みしまゆうすい)のしくみは、この三島溶岩流(みしまようがんりゅう)が水をよく通す性質を持っていることから、この流域(りゅういき)の上流である御殿場(ごてんば)・裾野(すその)で降った雨水(あまみず)が地下にしみこみ、溶岩流(ようがんりゅう)の中をちょうど水道管(すいどうかん)のように「水の道」として下流に向けて地下水を流し、三島溶岩流(みしまようがんりゅう)の末端(まったん)の三島で、楽寿園(らくじゅえん)の小浜池(こはまいけ)、白滝公園(しらたきこうえん)、菰池公園(こもいけこうえん)などから湧水(ゆうすい)となって湧(わ)き出しています。

(参考)三島湧水群の水が集まる地域の境界

東の境界は、宝永山(ほうえいざん)から御殿場駅(ごてんばえき)、乙女峠(おとめとうげ)付近のから箱根(はこね)の外輪山(がいりんざん)、箱根峠(はこねとうげ)から国道1号線沿いに三島へ至ります。
西の境界は、宝永山(ほうえいざん)から十里木(じゅうりぎ)、愛鷹山(あしたかやま)の位牌岳(いはいだけ)、東名インターチェンジ付近から三島へ至ります。
この約360kuの区域(くいき)に降った雨水(あまみず)の一部が、地下水となり、三島まで流れてきています。
三島湧水群(みしまゆうすいぐん)の水はこれまでの研究の中で、富士山地域から約70%、箱根地域から約30%の水が供給(きょうきゅう)されているという結果が出ています。
地域の航空写真(富士山〜三島市街) 地域内の水の流れ

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担当課名 まちづくり部水と緑の課
電話番号 055-983-2642