文芸三島第42号 表彰式

文芸三島第42号表彰式
 「文芸三島」は毎年6月1日~7月31日の期間で作品を募集し、応募作品の中から各部門ごとに「文芸三島賞」1本(※)と、「文芸三島奨励賞」が数本選ばれます。
 令和元年度は12月12日に三島市民生涯学習センターにて文芸三島第42号入賞者の表彰式が開催されました。

 ※部門により該当なしの場合あり

文芸三島賞 受賞者コメント

随筆部門 四方 凛子 さん
授賞式当日、黄櫨染の着物に袖を通し、帯締めをきゅうと結ぶ。その姿を下から不思議そうにのぞき込む生後10ヶ月の息子と目が合った。私は品行方正な母になれているだろうか…。作中冒頭に登場する病室に飾られた日本画の水仙が思い出され、再び背筋を正す心持ちになりました。昨年は、新しい命を宿した喜びを“はめ字文”に託しましたが、今年は帝王切開での出産体験を随筆にしたためました。それが文芸三島賞を頂戴することになり、大変光栄に存じます。この喜びを励みに、日々の育児に邁進していこうと決意を新たにしました。

詩部門 保科 章代 さん
  この度は素敵な「文芸三島賞」を頂きまして、喜びと身に余る光栄が入り混じった心境です。
ありがとうございました。
 自然に恵まれた生活の中で、小鳥の囀りに導かれ、中学時代に思いを馳せ懐かしみました。
 想い出は尽きることなく大切に胸の奥に。いずれ誰の時間も止まります。各々与えられた時をどう過ごすか。趣味の文芸から少し離れていた私は、枯れていた泉に水が戻ってきた思いがしました。これからは書くことで喜びを見つけて行きたいです。宜しく御指導お願いします。

短歌部門 今井 万起子 さん
短歌は私にとりまして 心の記録です
日常の暮らしの中で 心を揺さぶれることがあります。
その時の小さな感動を大事にしています。
この小さな感動こそを大事にしていきたいと思っています。

俳句部門 杉山 智子 さん
 令和初の文芸三島賞を頂戴し、恐縮しております。
母と主人の三人で「老人ホーム」等々言い乍ら、笑って平凡に暮らしてます。俳句はまだ入口の扉を押したばかりで、不勉強の為解からない事・知らないことが多く、そんな折良き指導者に会え幸いでした。
 若い頃とは違い、病院通いの多い日常。直に百歳を迎える母と過す残り少ないであろう時間がとても尊く、句もつい母を詠むことが多くなります。今後も身の囲わりのふとした瞬間に心を留め、ときめきを感じ句作したいと思います。この度はありがとうございました。

川柳部門 笠原 三喜子 さん
 友人が披露してくれた川柳の「文字」の持つ力に魅力を感じ、もっと表現力を身につけたいと思い川柳を始めました。今回の句は、とにかく暑い夏に文句を言っているかの様に詠んだ句で、受賞するとは思いもしませんでした。川柳を始めてからは、まわりのどんな事にも興味をもつ様になり、全部が発想を広げる材料となっています。しかし、十七文字でまとめて表現するのは思っているより難しく、深い事を知りました。前向きになれる句が私は好きです。ありがとうございました。

はめ字文部門  松澤 紘一郎 さん
 鍵文字は"たのしいな"で、作品は「人生多難 プラスの思考 たのしいな 笑顔いち番 老若男女」です。 この作品を提出した後、素晴らしい笑顔が報道されました。女子ゴルフの渋野選手とノーベル賞の吉野氏です。
 さて、表彰式に遠方からの出席を電話すると、仲間が「最近の電話は仲間の訃報が多く、またかと思ったよ」表彰式の夜、仲間達が集まり祝賀で笑顔、笑顔。その席で「今日、本年亡くなった仲間のYさんの誕生日」と知り、皆、笑顔で供養しました。四苦八苦の人生を、しみじみと笑顔で味わう”たのしいな”の集まりでした。