文芸三島第45号 表彰式

文芸三島第45号表彰式
 「文芸三島」は毎年6月~7月の期間で作品を募集し、応募作品の中から各部門ごとに「文芸三島賞」1本(※)と、「文芸三島奨励賞」が数本選ばれます。
 令和4年度は12月15日に三島市民生涯学習センターにて文芸三島第45号入賞者の表彰式が開催されました。

 ※部門により該当なしの場合あり

文芸三島賞受賞者コメント

小説部門 長月 梓 さん
 このたびの受賞、ありがとうございました。長年抱えてきた「自分は生きた証として何を残せるのか」という問いに、物語を形にするというひとつの答を得ることができ、とてもうれしいです。
 今回の作品には、主に4人の女性が登場しますが、全員がもう1人の別の自分でもあり、一方で私ではありません。もし魔法の鏡があるのなら、5年後、10年後の彼女達の人生をそっと見つめてみたい。きっとそれぞれに幸せだろうと思うのです。

随筆部門 一藤木 秀光 さん
 郷土の権威ある文芸三島の随筆部門で文芸三島賞をいただき大変光栄に思っております。今回の応募は、ある人から「一藤木さん、マンガのこと書いて」と、言われ「マンガ少年」を書きました。いつか書きたいと思っていたので、背中を押して頂き感謝しております。私は、マンガだけでなく文章も、とても好きです。難しいことをやさしく、やさしいことを深く、多くの人に伝える手段としてマンガと文章の二刀流で、楽しみながら頑張りたいと思います。今回は、文芸三島賞に選出して頂き、ありがとうございました。

詩部門 小西 瓜 さん
 思い切って応募してよかった、というのが一番の感想です。令和4年は、私にとって「挑戦の年」でした。新しいことにたくさん挑戦した中で、このような賞を頂戴し、とても光栄に思います。
 ここをゴールと思わずに、これからも見えているものを皆さんに届けられるように精進してまいります。

短歌部門 鈴木 昭紀 さん
 この度は私の拙い作品に対し、栄誉ある短歌部門の「文芸三島賞」を賜り誠にありがとうございました。
 私は十代の頃から伊豆半島を皮切りに、北海道から九州まで、時には利尻、礼文、佐渡、屋久島、小笠原などの島嶼まで脚を延ばし、植物の分布調査に携わって参りました。一方、個人的には健康維持のため、週1回をノルマに、5~15kmをスロージョギングしながら、コース上に見た開花中や結実中の草木の名をメモしますが、掲出歌はその副産物で、観察日記のようなものですが、体力の続く限りは楽しんでいこうと考えております。

俳句部門  鈴木 経彦 さん
 2013年に韮山高校同級生だった石倉昌治(俳号「石寒太」)氏が韮山高校同窓会誌『龍城』に「龍城俳壇」を設けたのを契機に、石寒太主宰の俳句結社『炎環』の三島支部「富士句会」に参加し俳句を始め、漸く10年となり、「初心者」と呼ばれる期間を経過しました。そんな私が「文芸三島賞」を頂き大変恐縮しております。
 就職のため三島市から離れてしまいましたが、パサディナ市高校生からの支援奨学金を頂いた三島市に、『文芸三島』に投稿することで細やかな恩返しができているのかなと思う昨今です。

川柳部門  木下 猫柳 さん
 川柳を始めたのは後期高齢者になった時で、認知症予防になるものはと。絵画、音楽、運動、料理、文学などを考えてみた。実益を考えると料理と運動であるが手軽では無い。歌は手軽であるが私には向かないし、絵は支度と後片付けに時間が掛かる。紙と鉛筆だけで、手軽なのは短文の俳句と川柳である。俳句は自然との関わりを詠み、川柳は人と社会に関心を持ち、表現することで錆び付いた脳を活性化してくれる。常日頃は極楽とんぼである。この度は図らずも川柳部門で文芸三島賞を頂き、びっくりしているしだいである。

はめ字文部門  神藏 幾男 さん
 平成19年に「三島はめ字文の会うさぎ支部」に入会し、初めて「はめ字文」に出合い、はまってしまいました。翌々年から「文芸三島」へ投稿を始め、今回「文芸三島賞」をいただき、誠に光栄なことでこれからの作品活動の励めにもなり、感謝しております。
 「はめ字文」はまだ限られた人達だけのもので、マイナーな存在ですが、これからは高齢者の頭の体操だけでなく、若者にも日本語の勉強のため、学校のクラブ活動等でおこなえば、もっと多くの人達に普及し、楽しんでいただけるのではないでしょうか。期待しております。