麻しん患者の発生について

麻しんについては、海外における流行が報告されており、令和6年3月には、国内においても、大坂府や東京都において、海外からの輸入症例をきっかけとした国内での発生が報告されています。 今後も更なる輸入症例や国内で感染が広がるおそれがあります。

麻しんの原因と感染経路

麻しんとは、麻しんウイルスによる感染症であり、感染症法上の5類感染症です。
空気感染が主な感染経路ですが、その他に飛まつ感染、接触感染もあります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、発疹が出現する4日前から発疹出現後4~5日くらいまでです。
感染力が最も強いのは発疹出現前の期間です。

麻しんの症状

 麻しんの感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。感染した場合、不顕性感染はなく、全て発症します。
 約10~12日の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2~4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。主な症状は発疹、発熱のほか、咳、鼻水、目の充血などです。
 また合併症として、肺炎、中耳炎、まれに脳炎、失明などがあり、肺炎や脳炎は重症化すると死亡することもあります。一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。

予防のためにワクチンを接種しましょう

麻しんの有効な予防法は、ワクチンを接種することです。
定期予防接種は計2回。
1回目:1歳~2歳未満 2回目:小学校入学前の1年間
対象の方でまだ接種が済んでいない場合は早めの接種をお願いします。