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高等学校

静岡県立三島北高等学

県立三島北高等学校の写真
県立三島北高等学校

 明治34年(1901)、20世紀の始まりとともに開校しました。開学100年の間に校名が4回変わり、所在地も4カ所の変遷(へんせん)があります。明治、大正、昭和、平成と三島、田方地区の女子教育の中心的役割を果たしてきました。

 現在の楽寿園にあたる
小松宮別邸養蚕室(こまつのみやようさんしつ)を借り、静岡県田方郡立三島高等女学校として始まりました。伊豆一円から優秀な子女が集まり、良妻賢母(りょうさいけんぼ)を育てることを目的とし、90人の生徒が集まりました。

 大正11年(1922)郡制
(ぐんせい)廃止に伴い県立に移管し静岡県立三島高等女学校となり、三嶋大社の東隣りの駐車場にあった日露戦争の戦捷記念館(せんしょうきねんかん)に1年間仮住まいをし、大正13年(1924)に宮町(現、大宮町)に新校舎ができました。

 昭和5年(1930)6月天皇陛下が三島に行幸
(ぎょうこう)されました。当時東海道線は御殿場経由でしたので、下土狩駅から馬車で鎧坂(よろいざか)を登ってこられました。校内では、マスゲームをご覧になりました。この栄誉を記念して、校門を入ると左側に記念碑があります。

 昭和23年(1948)学制改革により三島第一高等学校と改称、同年定時制夜間課程を開設しました。翌年静岡県立三島北高等学校と改称しました。昭和32年(1957)現在の文教町に移転しました。この間、4〜5年間男子学生が学んでいた時期がありました。平成12年(2000)現在、全日制700人余り、定時制約100人が通学しています。

 クラブ活動が盛んなことは昔から有名です。運動部では、軟式庭球部が大正11年(1922)静岡県下初の女学校の大会で上位を独占、全国優勝も果たしました。昭和22年(1947)に創立されたソフトボール部も全国高校総体で2度の(昭和29,34年)優勝を果たし、国際親善ソフトボール大会にも参加しています。また、近年全国高校総体に出場した体操部や弓道部など11のクラブがあります。文化部では、筝曲部(そうきょくぶ)、華道部、茶道部をはじめ陶芸部もあり、18のクラブが活発に活動しています。6月には、紫苑祭(しおんさい)が行われます。文化の部、体育の部に分かれて華やかな出し物で三島市民に親しまれています。

 平成13年(2001)創立100周年を迎え、記念事業として、50年前に箱根の学校林に先輩たちが植えたスギ、ヒノキを使い「紫苑の森」にある生活館「紫苑荘」が改装されます。

 卒業生には、女優の冨士眞奈美さん、長山藍子さん、声楽家の片岡啓子さんなどがいて、活躍しています。

→  楽寿園、三嶋大社
出典 『80周年記念誌』、『三北高真澄新聞』、『平成12年度学校要覧』



静岡県立三島南高等学校

県立三島南高等学校の写真
県立三島南高等学校

 1次世界大戦の好景気で商業学校希望者が激増したころ、大正8年(1919)県下4番目の商業学校として町立三島商業学校が開校しました。柔剣道が正課(せいか)であり、バンカラ気風が漂(ただよ)い武道の三商といわれ、大正14年(1925)、全国中等学校柔道大会で優勝しました。第2次世界大戦中、戦時非常措置により三島工業学校を併置したこともありました。

 昭和23年(1948)県立に移管、学制改革により新制高等学校に昇格し、静岡県立三島第二高等学校と改称しました。翌年、現校名の静岡県立三島南高等学校と改称(かいしょう)し、普通科、商業科を併置しました。

 平成11年(1999)には創立80周年を迎えました。平成12年度は普通科12学級、商業科6学級合計18学級で、生徒数は736人です。卒業生は約2万人を超え、産業界、教育界に優れた人材を数多く送り出しています。例えば、第17代国鉄東京駅長から初代JR東日本東京駅長に就任した木下秀彰(ひであき)さん、墨絵(すみえ)の柔らかなタッチに淡い色彩を施し、ほのぼのとした絵を描き第46回菊池寛賞を受賞した村上豊さんなどがいます。

 スポーツ、文化面でも、輝かしい成績を残しています。クラブ活動は運動部15部、文化部13部があり、パソコン、簿記、ワープロなどの実用的なクラブ活動もあります。平成13年(2001)伊豆箱根鉄道の大場駅東方、駅から徒歩約10分の所に移転しました。敷地面積は約4.2ha。校舎はバリアフリーの施設となり、入り口のスロープ、点字ブロック、車椅子用トイレなどすべての人に優しい設備を備えています。同時に設置課程も、普通科、商業科を廃止して、単位制の高校になりました。

出典 『平成12年度 学校要覧』、『函嶺(かんれい)映(は)ゆ 三島南激動の80年』

日本大学三島高等学校

日本大学三島高等学校の写真
日本大学三島高等学校

 日本大学三島高等学校は、日本大学国際関係学部に併設されている、三島市で唯一(ゆいいつ)の私立高校で、昭和33年(1958)に開設しました。発足当時、男子生徒のみ304人でした。翌年には女子部を設置しましたが、教育棟を分けて男女別学制にしました。しかし、平成6年(1994)からは、男女共学制となりました。現在、2,430余人が在籍しています。

 教育目標に向かって勉学に勤(いそ)しむかたわら、生徒会活動の企画、運営などに積極的に取り組むよう自主性を尊重する方針をとっています。毎年5月に行われる桜陵祭(おうりょうさい)は最大の行事です。各部活動の展示や著名人による講演、ヨーヨー釣りなどでにぎわうお祭り広場やバザーなど盛りだくさんの催し物で、地域の人たちにも親しまれています。販売による利益は、福祉に役立てられています。

 クラブ活動も盛んで、運動部17部、文化部23部があります。なかでも山岳部(さんがくぶ)は、平成12年(2000)に全国高校総体登山大会で優勝しました。同じ年に、放送部もNHK全国高校放送コンテスト全国大会で優秀な成績をおさめました。そのほかにも、陸上競技、テニス、卓球、水泳、ゴルフ、囲碁(いご)、将棋(しょうぎ)、美術部など多くのクラブが全国大会などに出場しています。

 卒業生には、ハンマー投げでオリンピックに出場し現在中京大学教授の室伏重信(むろふししげのぶ)さん、サッカー日本代表チームヘッドコーチの山本正邦(やまもとまさくに)さん、バルセロナオリンピック200m平泳ぎ競泳金メダリストの岩崎恭子(いわさききょうこ)さん、1998年度アジア大会800mリレー金メダリストの原英晃(はらひであき)さん、またタレントでは、柴田恭平(しばたきょうへい)さん、船越栄一郎(ふなこしえいいちろう)さん、勝俣州和(かつまたくにかず)さんなどが、各方面で活躍しています。

出典 『希望の森40』、日本大学三島高等学校H.P


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