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社会教育

三島市民生涯学習センター
(いきいきホール)

三島市民生涯学習センター全景 
  
 平成9年(1997)にオープンした「いきいきホール」は、市民に学習の場と情報を提供するための全館5階建ての施設で、1階と2階に三島市立図書館を併設しています。文学をはじめ、絵画、音楽、料理、パソコンなどさまざまな講座、教室を市民に無料または実費程度の負担で提供しています。

 2階には水と自然が体験できる展示コーナー及び遊戯室
(ゆうぎしつ)、授乳室(じゅにゅうしつ)など子供向け設備があり、3階には、生涯学習を目的に団体で使用できる研修室や定員150人の講義室があります。4階には、インターネットを無料で体験できるパソコンが2台あり、5階のパソコン室も申し込みにより使用できます。


三島市立図書館

三島市立図書館
 
 生涯学習センターにある本館のほかに、中郷分館(中郷文化プラザ1階)、移動図書館ジンタ号があります。蔵書
(ぞうしょ)はおよそ24万冊で、1階の開架コーナーでは一般図書、児童図書、レファレンス、郷土資料コーナーがあります。パソコンでだれでも簡単に使用したい本の検索ができます。本が貸し出されているときは、カウンターで予約ができます。移動図書館ジンタ号でも、同様のサービスが受けられます。図書館に所蔵していない本は、図書館で購入(こうにゅう)を検討してもらえます。本を借りるのには、貸し出しカードが必要で、1人10冊まで2週間借りることができます。2階には、ビデオ、CDの視聴(しちょう)コーナーがあり、貸し出しも行っています。また、学習室もあります。


ジンタ号

ジンタ号の写真

 昭和51年(1976)4月に車を利用した移動図書館の本の貸し出しが始まりました。児童文学者、小出正吾(こいでしょうご)が第13回野間(のま)児童文芸賞を受賞したときの賞金50万円の寄付と、三島市も出資し購入した1台です。受賞作「ジンタの音」に因(ちな)んでジンタ号と名付けられました。今のジンタ号は3代目になります。
 
 ジンタ号は2,500冊の本をのせて、市内24カ所を月1回巡回します。今までに貸し出しされた本は32万冊で、本を積み重ねると富士山の約1.5倍の高さになります。1人につき10冊、次のジンタ号の巡回まで借りられます。返却は、市立図書館、中郷分館でも受け付けます。

出典 『広報みしま』


           いきいきホールでいきいき!
 サラリーマン生活から引退して、生涯学習センターに足しげく通い始めました。妻の講座出席のために車での送り迎えで、建物の前までは、何回か来ていました。こんなに有意義な時間が過ごせる所とは、実際に利用するまでは知りませんでした。 第1日目には館内をツアーし、充実した施設であることが分かりました。
 
 生涯学習センターでは、いろいろなサークルの人たちが、活発に活動している姿を見て、三島市民のエネルギーを感じました。図書館では、英字新聞を始め、さまざまな新聞や雑誌の閲覧も魅力です。これから、興味がもてる講座があれば、積極的に参加しようと思います。知人友人にも、利用を勧めています。

中郷文化プラザ
(三島市立中郷公民館・三島市立図書館中郷分館・三島市民サービスコーナー)



中郷文化プラザの写真

 中郷文化プラザは、昭和48年度に開館した中郷公民館の老朽化(ろうきゅうか)に伴い、図書館中郷分館と中郷市民サービスコーナーを併設した複合施設として平成8年(1996)12月にオープンしました。

 地域住民を対象として、婦人学級、成人教室、少年教室などの常設講座を開設しているほか、高齢者、子供、女性グループ、サークル活動の拠点
(きょてん)として活用されています。

 館内は、電動式移動観覧席を装備
(そうび)した定員200人の多目的ホール、展示会などを開催できる展示コーナー、会議などで活用されている学習室、ビデオプロジェクターを装備した視聴覚室(しちょうかくしつ)、茶室のある和室、調理室、実習室を備えており、駐車台数80台の広い駐車場があります。

 また、芝に覆
(おお)われた多目的広場は、地域の子供たちの格好(かっこう)の遊び場となっています。


中郷市民サービスコーナー

 住民票、印鑑証明、戸籍の諸証明のほか、課税課、収税課で発行する各種証明書などの交付を行い地域住民の利便を図っています。

 ただし、届け出、登録などの手続きは三島市役所本庁で行います。また、取り扱いできない業務もありますので、詳細は当サービスコーナーへ問い合わせてください。

TEL 82-5102


三島市立図書館中郷分館

 中郷地区の拠点として、図書館サービスを行っています。蔵書は一般図書、児童図書、視聴覚資料、雑誌など約3万冊あります。また、本館とオンラインで結ばれているので、本館の図書も検索
(けんさく)し、取り寄せて利用できます。


三島市民文化会館(ゆうゆうホール)の催し物

 三島市民文化会館は、自主文化事業(文化会館が主催して行う催し物)として、落語独演会、ミュージカル、演劇公演、コンサートなどを行っています。自主文化事業以外にも、さまざまな主催者による催し物があり、三島市内の幼稚園や学校の演奏会や発表会、著名人の講演会も行っています。伊豆市民劇場や三島おやこ劇場の例会会場(演劇公演)にもなっており、映画やアニメの上映会も行っています。

 大ホールのロビーには、三島にゆかりの画家の絵画が飾られています。

小ホールは、大ホールで行う公演のリハーサルにも使われています。階段を上った入口の右側には喫茶店があり、事務室の前はロビーになっています。また、「ゆうゆうタイムス」という催し物案内を発行しています。

 


 → 身近な美術作品、伊豆市民劇場、三島おやこ劇場

ゆうゆうホールでの講演会の写真
ゆうゆうホール(大ホール)での講演会



ふるさと三島ハートフルネット

 市民が利用できる三島市生涯学習提供システムです。コンピューターとネットワークを活用して、生涯学習に関する情報を簡単に取り出せるシステムのことをいいます。現在、生涯学習センターを、市役所、図書館、市民体育館、市民文化会館、北上公民館、中郷文化プラザ、錦田公民館と結び、生涯学習に関する情報だけでなく、各施設の予約利用情報や、図書館の本の検索、行政、イベント、くらしの情報などいろいろなメニューを提供しています。また設置してあるコンピューターは、タッチパネル方式ですから、直接画面に触れ、簡単に操作ができるようになっています。

 に平成14年度には、各施設の端末だけでなく、インターネットを使って各家庭でも直接利用できるように、内容の充実を図る予定です。


公民館活動

 市内4カ所の公民館では、婦人学級、成人教室、少年教室などがそれぞれ開かれ、新規の講座の申し込みは、春、秋2回広報に掲載されます。秋には学習発表会が開かれ、地域の祭りとして定着しています。

                    挿絵

中郷公民館   梅名353−1中郷文化プラザ内 TEL 82―5100

婦人学級(昼) 料理、手編み、コーラス、着付け、ペン習字、茶道、トリム体操、生け花、お菓子作り、パッチワーク
成人教室(昼) 俳句(はいく)、大正琴、皮工芸、緑の教室、詩吟(しぎん)
      (夜) 民謡、書道、太極拳、郷の会(舞踊)、社交ダンス
少年教室(昼) 生け花
      (夜) 剣道

                    挿絵

錦田公民館   谷田(並木)973−1 TEL 73−0308

婦人学級(昼) 卓球、茶道、料理、コーラス、ペン習字、押し花、和紙人形、パンフラワー、太極拳、健康ウォーク
      (夜) 社交ダンス
成人教室(昼) 大正琴、民謡、新舞踊、書道、レザークラフト、絵画、郷土研究、着付け、ストレッチダンス、社交ダンス
      (夜) 民踊、着付け、社交ダンス、コーラス、生け花、中国気功

                    挿絵 
北上公民館  徳倉650−1 TEL 87−5950

婦人学級(昼) くらしのサロン、着付け、生け花、手編み、民謡舞踊、健康体操、茶道、パッチワーク、パンケーキ、コーラス
実年学級(昼) 演歌、社交ダンス、バウンドテニス
成人教室(昼) 俳句、家庭料理、日本画、洋画
    (昼・夜) 詩吟
      (夜) ペン習字

                    挿絵 


坂公民館  三ツ谷新田125 TEL 72−6676

婦人学級(昼) 詩吟
      (夜) 押し花、社交ダンス、コーラス、大正琴、カラオケ、書道など


婦人学級

婦人学級生の写真
                        婦人学級生

中央婦人学級

 市内在住の25歳以上の女性を対象に4月に開講します。全体学習、社会研究学習、グループ学習とあり、全体学習は毎月1回全員が受ける必修科目です。平成12年度のテーマは「魅力ある生き方を学ぼう」で、介護保険、環境問題など身近な話題を提供しています。

 グループ学習には、コーラス、写真、手芸、書道、短歌、読書、俳句、フォーク&ジャズ体操、フラワー、民謡、踊り、ガーデニング、ウォーキングがあります。学習成果は11月〜12月の生涯学習フェスティバルで発表します。現在400人余りの学級生が学んでいます。


南婦人学級、西婦人学級

両学級もグループ学習をしており、これら婦人学級の活動は、三島市地域女性連絡会発行の「ねっとわーく」に掲載されます。


 

三島市郷土資料館の講座・教室

 三島市郷土資料館では、三島の歴史を振り返る道具や美術品の展示をするだけでなく、小学生から大人まで楽しみながら歴史を感じてもらうよう、教室や講座を提供しています。

              夏休み恒例の体験教室
縄文土器り教室
縄文土器作り教室のようす

 三島市郷土資料館で、小学校5、6年生を対象に夏休み体験学習として、縄文土器作り教室を開いています。夏休み初めの2日間と終わりの1日を使って実施されます。

 初日は「土練り」作業です。郷土資料館の先生から、縄文土器と縄文時代の人たちの生活について説明を受け、屋外に出てそれぞれ1人分の粘土、赤土、砂などをもらい、水を加えながら土練りをします。この工程では、根気、コツなどが必要のようです。

 2日目は「成形」作業です。1日おいて粘り気の出た粘土を成形し、模様を入れていきます。この工程では、自分が思っている形を作る苦労と、成形できたときの喜びを味わうことができます。 
 
 3日目は、約1カ月陰干しした成形品を「焼成」する作業です。この日は火を燃やすので暑さとの戦いです。自分の土器が割れないで上手に焼けるか、不安と期待をもって待ちます。火を落として、取り出した土器を見て、出来具合の良さに歓声を上げるのはこのときです。縄文時代の人たちの苦労と喜びを時代を超えて共感できると思います。


 この教室の案内は、『広報みしま』に掲載されます。

出典 『郷土史料館だより』『広報みしま』


         平成12年(2000)に行った教室


竹細工教室のようす
                 竹細工 
  講師:瀬川 到さん(竹細工玩具研究家)
 
 
ナイフの正しい使い方から竹笛づくりまでを行いました。最初は、割り箸をナイフで鉛筆状に削ります。次は、鉛筆を削ります。それができたら本番、「竹笛作り」です。筋が強い竹を削るのは難しいものですが、何とか部品を仕上げ接着剤で固定して出来上がりました。音が出る工作物は、参加者に好評でした。


藍染め体験のようす
                め体験

  日本で指折りの紺屋(染物屋)である東本町の遠州屋染物店で染物体験をしました。

  三島梅花の図の型を布の上に置き、のりをひきます。その後、藍や紅の色をひき、模様を白く残します。これをひき染めといいます。次にそれを川にさらして、のりを落とします。裁断して出来上がります。

→ 染物業(紺屋)


古代の生活体験
  火起こしから始めて、縄文クッキー作りをしました。火起こしの方法は2つありますが、「舞いぎり式」を習って火を起こしました。その火をかまどに移します。鉄板を熱している間に「クッキーづくり」を始めます。材料を混ぜ、丸いクッキーの形にして、かまどで焼きます。見た目と違っておいしかった、というのが参加者の感想でした。

 
      縄文クッキーの材料 (1人分)
うずらの卵  2個       ハチミツ  25g
栗      100g        塩     25g
クルミ     50g        水     25g
                   ラード    50g

 


火起こしの方法



「舞いぎり式」
学校や博物館で見かける火起こしの方法です。縄文時代からあったかどうかは定かではありません。 
舞いぎり式のイラスト
もみぎり式のイラスト 「もみぎり式」
 今でも太平洋の島々などで行っているところがあります。これが火起こしの一般な方法だと考えられます。



三島市立箱根の里

三島市立箱根の里全景

三島市街から、国道1号を箱根方面へ走り、見晴学園を通り過ぎた直後、箱根の里案内看板(かんばん)が左手に見えます。そこを左折して、約3km。空気も眺めも非常に良いところにある広大な施設が箱根の里です。施設は、箱根少年自然の家と箱根キャンプ場で、標高約500mに位置し、総面積は約12haもあります。


箱根少年自然の家

  箱根少年自然の家は、宿泊棟、研修室(和室も含む)、 プラネタリウム、食堂、プレイルーム、芝生広場などを有し、10人以上の団体で(一定の要件を満たす必要有り)使用することができます。

 宿泊棟は、春、夏、秋、冬の各棟があり、どの棟も、清潔で素晴らしい部屋ですが、特に、スタッフのおめは、冬の棟2階からの、三島市内および駿河湾を一望できる素敵な夜景です。収容人員は各棟合わせて最大250人です。

 プラネタリウムは81席を有する本格的なものです。

 プレイルームは、体育館のような施設で、雨の日や夜でも、楽しくスポーツやレクリエーションが楽しめる十分なスペースが確保されています。


箱根キャンプ場

 箱根キャンプ場は、テントサイトはもちろんのこと、多目的広場、調理場、トイレなどが完備されており、キャンプファイヤーも可能です。アスレチックもあればハイキングコースもあり、思う存分自然を満喫できます。また、夏休みはキャンプ場の家族一般開放もあるので、テントサイトを家族で使用することができます。

 キャンプファイヤーを行う際には、周囲に木が多いため、火の粉をあまり出せません。そのための工夫として、ファイヤー用の木は、火の粉の元となる木の皮の部分をはがして使用しています。木の皮をはがす作業は、今まで、箱根の里の行事に参加し、自然の楽しさを知っている学生たちがボランティアで行っています。


 行事いろいろ

  「楽しくて、楽しくて いい思い出をつくり 子供達の健全な育成をはかる」 をモットーにほぼ毎月、箱根の里主催行事が行われています。
 
 4月、10月にはキャンプ初級講座があり、小さな子供から大人まで親子で参加できます。経験豊富なスタッフが用具の正しい使い方から、アウトドア料理の仕方まで懇切丁寧に教えてくれます。例えば、イワナをつかみ取りして、さばいて処理し、8時間塩漬けにして乾燥し、薫製にして焼いていただくというキャンプならではの一連の作業を体験できます。また、クラフトやロープの使い方なども教えてくれます。

 12月に行われる箱根の里祭りでは、無料の餅つきや材料実費のみのミニ門松作り、お飾り作りが人気です。このミニ門松やお飾りの材料は、スタッフが2カ月以上かかって野山を歩き、また、地元の人たちにお願いしたりして集めています。紐などの特殊な材料は購入しますが、毎年本当に自然の味わい深い作品に仕上がっています。また、つきたてのお餅には、地元の農家の人たちから提供された青首大根の大根おろしがかかり、おいしいおろし餅となります。

 このほかに、夏、冬には市内の小学校4年生から6年生を対象にして、チャレンジスクールもあります。自然と仲間と優秀なスタッフと共有した時間は、何よりも、貴重な体験となるはずです。また、ここから、多くのジュニアリーダーも育っています。さらに、5月の「箱根の野草を探そう」、2月の「星を見る会」など、楽しい行事が盛りだくさんです。


利用料金

 平成12年(2000)の箱根の里の宿泊費用は宿泊棟、テントサイトともに50円から300円と大変安価になっています。広大な自然を満喫でき、機転の利く経験豊富なスタッフとともに、本当に楽しい時間を過ごせます。依頼すれば、クラフトを教えてもらえますが、材料はみな自然のなかにあるものをスタッフが集めて下準備をしているものです。例えば、竹を用いれば、竹とんぼ、竹笛、コーヒーカップなどができますが、作るものによって材料の竹の種類も違い、下準備も、材料を切ってしばらく寝かしておかねばならないもの、すぐに加工できるものなどさまざまです。

http://www.city.mishima.shizuoka.jp/hakonenosato/index.htm

             小惑星アパティア命名
 平成11年(1999)11月の天体観測教室で、参加者全員で小惑星の命名を行うという画期的な出来事がありました。これは三島市出身の秋山真喜夫(あきやままきお)さんが平成元年(1989)に発見した小惑星(確定番号8283)に、この天体観測教室の参加者から名前を募集して、「アパティア」(ギリシャ語で不動の確固たる精神の意味)と命名してスミソニアン天文台に申請し、承認されたというものです。
 秋山さんは、小学校5年生のときから天体観測を始めて以来40年の経験を積み、今まで発見した小惑星は10個に上るそうです。そのうち平成3年(1991)に発見されたものには「三島」の名をつけました。天体観測教室では毎年講師を引き受けてくださっています。


原始生活体験学習会

 三島市立箱根の里で、夏休み中学生原始生活体験学習会「三島のルーツを訪ねて」を実施しています。

 夏休みの2日間を利用して、第1日目は、向山古墳群などの史跡見学、石器や土器の発掘、または道具作りなど、第2日目は、原始生活体験として、自分で作った石器で魚をさばいたり、火起こしをし、土器でご飯を炊いて食事を作ります。

 原始時代の人たちが、どんな苦労や喜びを感じながら生活をしていたか実際に経験して、昔の人たちのことを思いながら人類の歴史を考えてみるのも良いと思います。

 この学習会は、三島市教育委員会から各中学校を通してお知らせします。

→ 三島市立箱根の里、向山古墳群


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