文化と歴史
古くから人々が暮らしてきた三島には、昔の人々が残した史跡や文化遺産が箱根旧街道や山中城跡のほかにも数多くあります。その中からいくつか代表的なものを挙げてみましょう。
山中城は、1560年代、北条氏康の頃に、小田原城を守るために築城されたものですが、天正18年(1590年)豊臣秀吉による小田原城攻めの際、攻め落とされました。三島市は、昭和48年度からこの山中城跡の発掘と史跡の整備を続け、現在は史跡公園として公開され、平成18年4月には日本100名城に選ばれています。
箱根旧街道は、江戸時代の重要な道であった東海道の面影を県内で最も良く残しており、「箱根八里」として知られています。石畳として整備された旧街道の遺跡としての保存状況はきわめて良好で、平成16年10月に箱根町・函南町に現存する旧街道と合わして、国の史跡に指定されました。
三嶋大社は、天皇が認めた大社で市の中央にあり、うっそうと茂る森に囲まれ、堂々とした建物として、市民に親しまれています。1180年に伊豆に住んでいた源頼朝が源氏を復活させるために祈願し、平家との戦いを決めたことでも有名です。
妙法華寺は、日蓮上人の高弟日昭上人が鎌倉に建てたのが始まりで、その後日産上人が玉沢に移した日蓮宗の重要な寺です。三島駅から車で20分ほどの山あいにあり、春は桜、秋は紅葉の名所として親しまれていますが、ことに徳川家康の妻、「お万の方」が植えたという古い桜の木は有名です。
龍沢寺は、禅の修業の専門道場として有名で、宝暦
11年(1761年)に白隠禅師が開山し、日本を代表する優れた禅の僧侶を数多くだしました。
三島暦は、武士が中心であった鎌倉や室町時代などの中世に地方で発行された暦です。そして三島茶碗は、朝鮮半島から入って来た陶磁器のもようが三島暦のひらがなの文字ににていたため、そう名づけられたといわれています。
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