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環境学習室「三島の湧水」質問コーナー 「森の小さなダムづくりって、どんな取り組みですか?」

三島市の森林の状況

三島市は、東に広がる箱根西麓(はこねせいろく)などの森林(しんりん)の面積が、市の面積の約40%をしめ、その約70%がヒノキなどの人工林(じんこうりん)となっています。
人工林(じんこうりん)は、枝打(えだうち)ちや間伐(かんばつ)などの管理が必要で、十分に管理していかないと、本来、森林が持っているはたらきを十分に発揮(はっつき)できなくなります。

間伐のイメージ(左が間伐前、右が間伐後)

森林のはたらき

(1)地下水かん養のはたらき
  • 土砂の流出を防ぐ
    森林の土壌(どじょう)は、落ち葉や下草(したくさ)におおわれています。雨のしずくが土壌(どじょう)の表面にぶつかった時、この落ち葉や下草(したくさ)が、土砂(どしゃ)の飛散(ひさん)を防いでくれます。
  • 山のがけ崩れをふせぐ
     樹木(じゅもく)の根は地中に広く深くに伸び、岩の亀裂(きれつ)にまで入り込みます。土壌(どじょう)と基岩層(きがんそう)との境界(きょうかい)を、根がしっかりと固定しているので、山崩れが起こりにくくなります。
(2)自然災害を防止するはたらき
  • 水をたくわえる(緑のダム)
     森林の土壌(どじょう)は、スポンジのようにすき間がたくさんあり、このすき間に水を蓄えています。
  • 洪水を防ぐ
     森林に降った雨はすぐに川に流れ込まずに、地中にしみこみ、ゆっくりと川に流れ込むことから、豪雨時(ごううじ)に洪水(こうずい)を防いでいます。
  • 水をきれいにする

森の小さなダムづくりについて

森林の地下水かん養のはたらきを高めるため、雨がふったときに水が流れる山の谷の部分に、間伐(かんばつ)した丸太を2〜3段積上げた小さなダムを何段もつくる取り組みです。
ダムの効果(こうか)としては、雨水の流れをせき止めて流れを調整し、溜(た)まった雨水(あまみず)を、少しづつ地下にしみ込みこませて、地下水をかん養したり、土砂(どしゃ)の流出(りゅうしゅつ)を防ぐことで、山のがけ崩れや河川(かせん)の洪水を防いだりといった、森林のはたらきを高める効果があります。
今までに、箱根西麓(はこねせいろく)の森林で、市民ボランティアや小中学校の総合学習などにより、493基の森の小さなダムを設置しています。

この情報に関する問い合わせ先

担当課名 まちづくり部水と緑の課
電話番号 055-983-2642