三島夏まつり(三嶋大社)

三島夏まつり
三島夏まつりは、三島大社夏の例祭にあわせて発展してきたもので、三島市を代表するお祭りです。
開催は8月15日~17日の3日間。旧東海道に沿った町のメインストリートは、歩行者天国となり、三島ばやしのしゃぎり合戦、農兵節の踊りの行進、源頼朝の旗揚げ行列が歴史絵巻さながらに繰り広げられます。

オテンノウサン(中郷地区)

オテンノウサン
オテンノウサンは、水田に映える提灯の灯りが美しい夏の祭です。
三島の南に位置する中郷地区で行われます。 麦の刈り入れがすみ、田植えもすんで、農作業が一段落した7月6日、暑い夏が無事に過ごせるように祈願して行われます。
祭りのハイライトは7月6日夜。荒縄でぐるぐる巻きにしたオテンノウサンの祠を神輿に仕立て、上半身の裸の青年たちが威勢よく村中をねり歩きます。
「ワッショイ」「ワッショイ」担ぎ手の勇ましいかけ声と神輿めがけてかけられるバケツ の水音、そしてパチパチ燃える麦わらの炎。祭りはこうして最高潮の時を迎えます。

ヤッサ餅(佐野の山の神祭り)

ヤッサ餅と呼ばれる佐野の山の神祭りは、一風変わった祭りです。
正月16日夜、箱根山西麓の佐野で行われます。 人々は「宿」に集合し、山の神に供える餅をつきます。「ヤッサ」「ヤッサ」とかけ声も勇ましく、餅をつき上げていくのですが、杵の数は十数本以上。臼は今にもころげそうになり、中の餅は泥で真っ黒。
このヤッサのかけ声から「ヤッサ餅」といわれ、祭りの代名詞となりました。村人はついた餅を神に供え、山仕事の安全を祈ります。

おたうち(田祭り)

おたうち

三島の人々から「おたうち」と呼ばれている三島大社の田祭は、正月7日、境内舞殿で行われます。これは、年頭にあたって水田耕作を占う予祝行事です。
白い仮面に肩衣・大口袴をつけた穂長という役と黒面をつけた婿の福太郎役がともにでて田打ち、水口開き、犂きならし草踏み、籾まき、苗代の見回り、鳥追いなどを歌い演じます。
一番の盛り上がりは、田主、早乙女、行器・なかさし役が出て、夕立が降る時の所作を踊る雨ごいの場面です。
「おたうち」は現在、伊豆唯一の田祭として、県の無形文化財に指定されています。