三島の駅シリーズ3  大場(だいば)駅  (平成18年6月1日号)

 大場駅は三島市で一番南にある駅です。明治31年5月の豆相(ずそう)鉄道(現伊豆箱根鉄道駿豆線)開業と同時に設置されました。この大場駅開業に伴い熱海街道への取り付け道路として大場停車場往還(現在の県道清水函南停車場線)も開設され、駅前には銀行なども出店し、駅の開業を契機に周辺地域は大きく発展しました。

 また、大正7年には東海道線丹那トンネル工事のため工事用資材運搬用の軽便鉄道が大場駅から函南町大竹の工事現場まで敷かれました。この軽便鉄道は資材を運搬する以外にも朝・昼・夜の3回客車を一両つけて無料で地元の人々を乗せていました。大場駅周辺は工事関係者をはじめとする大勢の人たちでにぎわい、今日の大場商店街の基礎がこの頃でき上がったと言われています。

【広報みしま 平成18年6月1日号掲載記事】