避難所運営基本マニュアル(令和7年3月版)
東日本大震災では、地震、津波などによる直接的な災害から助かったが、避難生活等での体調悪化による震災関連死で3,700人以上の方が亡くなられたと言われています。東日本大震災の教訓を生かし、高齢者、障がい者、女性等に配慮した避難所運営を行うため避難所運営のガイドラインとなる避難所運営基本マニュアルを策定しました。毎年、避難所開設訓練や様々な会議での意見を踏まえ更新しています。
マニュアルの特徴
- 東日本大震災の教訓を踏まえ、高齢者、障がい者、女性等の災害弱者に配慮した避難所運営を行えるよう定めたこと
- すべての避難所(23箇所)のレイアウトを策定したこと (避難所別図面、資料)
- 各活動班の役割に優先順位をつけて、実践的なマニュアルとしたこと
- 市災害対策本部、避難所運営本部、自主防災本部との連携を明確にしたこと
- 共通した運営方法と避難所ごとの資料(避難所別図面、資料)を区分したこと
- 初めて見た人でもわかりやすい構成に配慮したこと
令和6年度版の改訂の主なポイント
- 「特定の仕事が女男女どちらかに偏らないようにすること」「役員には女性を登用するよう努めること」を明記し、性別による役割分担の偏りに配慮した【本文】P4,P7
- ペット対策を保健衛生班の業務から施設管理班の業務に変更【本文】P12,P13,P25,P26
- 女性用トイレについて、男性用トイレと女性用トイレの設置比率を記載した【本文】P25
- 様式1の要配慮者の状態記入欄を要介護度や障がいの種別を記載できるように変更【様式編】
- 資料1のアクションシートの第1優先に携帯トイレの配備と簡易トイレの設置を追加【資料編】
- 資料7「携帯トイレの使い方表示」を追加【資料編】
避難所数
23箇所(小学校14校、中学校7校、県立高校2校)
避難所運営基本マニュアル
| 避難所運営基本マニュアル本文 | 避難所運営の基本的内容、各活動班の仕事 |
| 避難所運営基本マニュアル様式編 | 避難所運営に必要な様式、本部へ要請する様式 |
| 避難所運営基本マニュアル資料編 | 運営に必要となる資料、チェックシート、無線使用方法 |
| 避難所運営基本マニュアル 避難所別図面・資料 | 避難所別の運営組織図、避難所レイアウト、防災倉庫の資機材一覧(写真)、発災直後の集合時間・場所 |
マニュアルの保管方法
- 各避難所の防災倉庫、市災害対策本部、各学校で保管する。
- 防災倉庫には当マニュアルとともに、使用するための様式(必要部数コピー)、運営に必要な消耗品、レイアウトの部屋名表示、ビブス(役員、市職員用)等を保管する。 避難所運営グッズ
策定の経緯
| 月日 | 項目 | 内容 |
| 平成23年3月11日 | 東日本大震災発災 | |
| 【平成24年度】 | ||
| 4月~9月 | 東日本大震災の教訓の整理 |
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| 平成24年10月10日 | 第1回女性の視点での防災対策意見交換会 |
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| 【平成25年度】 | ||
| 平成25年5月~10月 | 第1回避難所運営会議(23回) |
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| 10月11日 | 第2回女性の視点での防災対策意見交換会 |
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| 10月~26年3月 | 避難所レイアウト案の検討(23校) |
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| 10月~26年3月 | 第2回避難所運営会議(23回) |
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| 3月 | 避難所運営基本マニュアル策定(第1版) | |
| 【平成26年度】 | ||
| 平成26年5月~10月 | 避難所運営会議(23回) |
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| 11月10日 | 第3回女性の視点での防災対策意見交換会 |
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| 平成27年5月 | 避難所運営基本マニュアル改訂(第2版) |
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| 5月~ | 避難所運営会議(23回) |
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