三島の町名いまむかし2  茅町(かやまち)・木町(きまち)・茶町(ちゃまち)  (平成20年4月1日号)

 茅町・木町・茶町は、駿東郡清水町と隣接する市内西地域の旧町名です。茅町は現在の加屋町・栄町・清住町・三好町、また木町と茶町は西本町・栄町・西若町・緑町にあたります。この旧三町周辺は、江戸時代初期に幕府が交通政策上から東海道の一部を改廃移築した際、転居移住した人々によってつくられました。

 町名の由来はそれぞれ定かではありません。茅町は西側に伊豆国と駿河国を挟む境川があり、周辺は谷状の低い湿地帯で茅が多く生えていたためといわれています。木町と茶町は宝暦(ほうれき)7年(1757)に 成立した町で、もとは新宿町(しんしゅくちょう)という一つの町でした。木町は木賃宿(きちんやど)や木屋〈きや(木工業者)〉が多かったからともいわれ、茶町は宿場や街道を往来する人々のための茶店が多くあったからといわれています。

加屋町(境川橋)
▲加屋町(境川橋)

【広報みしま 平成20年4月1日号掲載記事】