(第241号)☆これなーんだ?昔の道具☆ (平成20年6月1日号)

 郷土資料館では、皆さんから寄贈された多くの資料を収蔵しています。六月十五日から開催する「企画展☆これなーんだ?昔の道具☆」(平成二十年六月十五日から八月三十一日)で展示する資料の一部を紹介します。

[台所道具]
Q、写真①の道具は何でしょうか?
写真①
写真1 羽ガマ

A、「羽釜」
 
 これは、「羽釜」といい、ご飯を炊くためのはがま道具です。羽釜には、大きな鍔があり、吹きこぼれないようになっています。また、分厚い蓋をして、炊き上がったご飯を十分に蒸らせます。      

 炊き上がったご飯は御櫃に入れました。木でできているため、余分な水分を逃がすことができます。  

 夏は、ご飯が傷みやすくなるので、御櫃に濡れ布巾を掛け、蓋をかぶせて、涼しいところに置いたり、ざるに移したりしました。  

 冬は、温かく保つために藁で編んだ御櫃入れに御櫃を入れておきました。

ささら  
細かく割った竹や細い木を束ね、鍋や釜の汚れを落とすのに用います。民俗楽器のひとつに「ささら」という名称のものもあります。

[洗濯道具]
Q、写真②の道具は何でしょうか?
写真②
写真2洗濯板

A、「洗濯板」
 
 これは、「洗濯板」といい、洗濯物を盥に水を汲み、この洗濯板でこすって汚れを落としました。  
 着物は、汚れがひどくなったり、サイズが合わなくなったら、糸を解きます。着物は糸を解くと一反(単位)の布地に戻り、この状態で洗濯をしました。これを洗い張りといい、布が乾きやすい夏に行われていました。洗濯の終わった布には、のりがつけられます。絹のものには伸子針を張って、布がたるまないようにします。木綿のものは、張板に貼り付けて乾かしました。布が乾くと縫いあわされ、もとの張りのある着物になりました。

火熨斗  
 炭火を入れてその熱によって、洗濯物のしわを伸ばしたり、裁縫の仕上げを行ったりしました。火熨斗は当て布をして使います。

炭火アイロン  
火熨斗を改良してつくられたもので、布のしわを伸ばす道具です。

[季節の道具]
Q、写真③の道具は何でしょうか?    
写真③
写真3ハエ取り器

ア、花瓶 イ、蝿取り器 ウ、ランプ
A、答えは、イです。
【平成20年 広報みしま 6月1日号 掲載記事】