三島の町名いまむかし9  長谷(ちょうや)・新町(しんまち)・伝馬金谷町〈てんまかなやちょう(伝金町てんきんちょう)〉  (平成20年11月1日号)

 長谷は現在の大社町・日の出町にまたがる町域で、新町は現在の日の出町、伝馬金谷町は現在の大社町にあたる町域です。長谷の地名の由来については諸説あり、伊豆国府の庁舎が訛(なま)った説をはじめ、長者が住んでいたから、または源頼朝の三嶋明神参拝の在庁屋敷の跡であったところから転じて庁屋(ちょうや)という地名が生まれたなどともいわれていますが、いずれも定(さだ)かではありません。新町は、江戸初期、東海道の宿駅制度が始まった際に、新しく三島宿内に成立した町であったことから新町と名付けられました。伝馬金谷町は、昭和18年に伝馬町と金谷町が合併してできた町です。もともと伝馬町は交易に携わる人々が多く住んでいた町であったところから、また金谷は昔鋳物師(いものし)が住んでいたことから付けられた町名といわれています。

箱根方面から新町橋を望む
▲箱根方面から新町橋を望む

【広報みしま 平成20年11月1日号掲載記事】