千年の歴史を誇る 御園・神明宮  (平成17年11月1日号)

 御園にある神明宮は、伝承によれば寛弘(かんこう)2年(1005)創建といわれており、ちょうど今年が創建から千年の節目にあたります。

 御園という地名は、古代ここより朝廷へ野菜を献上した所であったことから名付けられたといわれ、治承4年(1180)8月、源頼朝が旗揚げに成功し三嶋大社へ寄進(きしん)した所領(しょりょう)の中に「御園郷」があり、以後大社の神領として文献上に見られます。また、伊勢神宮領であったともいわれており、神明宮は天照大日霊之尊(あまてらすおおひるめのみこと)を祀(まつ)っています。

 境内は広く、樹齢300年余と推定されるイヌマキ、クスノキをはじめ、モチノキ、ケヤキなどが多数植えられており、樹高30m前後のものが多く見られます。これらの木々に囲まれた社叢(しゃそう)は昭和60年(1985)に三島市指定文化財天然記念物となっています。

【広報みしま 平成17年11月1日号掲載記事】