三島と古写真9 中央幼稚園卒園式 (平成26年3月1日号)

 木造校舎を背に着物や洋服を着たおかっぱや坊主頭の子どもたち、そして立派な口ひげの紳士を中央にしたこの写真は、大正十五年(一九二六)の町立三島幼稚園の卒園記念写真です。

 前身となる三島尋常(じんじょう)小学校付属幼稚園は、明治二十二年(一八八九)に江戸時代の陣屋(じんや)跡(現市役所)に建てられました。県下では静岡・掛川と並んで最古の幼稚園の一つで、三島出身の童話作家小出正吾(こいでしょうご)さんも通園していました。

 大正十二年の関東大震災や昭和五年の北伊豆震災では園舎が大破し、移転をくり返します。昭和七年に中央町に園舎が完成し、後に三島市立中央幼稚園と改称して保育が行われました。しかし、創設から百二十一年後の平成二十二年に東幼稚園と統合され、廃園となりました。
中央幼稚園卒園式

【広報みしま 平成26年3月1日号掲載記事】