三島の町名いまむかし8  宮倉(みやぐら)・宮町(みやちょう)・宮川町(みやがわちょう)  (平成20年10月1日号)

 宮倉は現在の大社町・東本町・日の出町・東町、宮町は現在の大宮町・日の出町・文教町・加茂川町にそれぞれまたがる町域、そして宮川町は現在の大宮町の町域です。宮倉は、文字どおり三嶋大社の蔵があったことに 因(ちな)む町名で、秋山富南(あきやまふなん)の『豆州志稿(ずしゅうしこう)』に「建武(けんむ)二(1335)年ノ文書ニ見ユ明神ノ庫蔵(こぞう)アリシ處(ところ)」と記されています。宮町は、明治時代になって三嶋大社にゆかりのある地元の人々によって、名付けられたといわれています。また宮川町は、水上(白滝公園周辺から三嶋大社西側付近)から浦島神社に流れる桜川の左岸と右岸に沿った地域で、江戸時代 では 裏〈うら(浦・後)〉町と名付けられていましたが、大正時代になって三嶋大社とゆかりのある、川に沿 った町ということから、宮川町に改名されたといわれています。

桜川沿いから浦島神社方面
▲桜川沿いから浦島神社方面

【広報みしま 平成20年10月1日号掲載記事】