三嶋暦のはなし1  旧暦と新暦  (平成17年4月1日号)

 「三嶋暦」は大宮町の河合家が暦師(こよみし)として代々発行してきた旧暦〈太陰(たいいん)太陽暦〉を指します。

 旧暦とは簡単にいうと、月(太陰)の満ち欠け(約29.5日)を基準にして1カ月の日数を定め、そこに二十四節気(立春、夏至、冬至など)等の太陽の動きを加えて作られたカレンダーのことです。

 旧暦は6世紀頃に中国から伝えられ、明治5年まで使用されました。しかし、改暦により明治6年から新暦(太陽暦=太陽の運行を基準に作るカレンダー)に移行し、以後今日まで使われています。

 旧暦と新暦では約1カ月程のズレがあり、例えば旧暦の七夕(たなばた)は現在の8月で、梅雨明けの夜空に天の川を見ることができました。

 4月29日オープンの「三嶋暦師の館」では、旧暦により様々な伝統行事を開催していく予定です。  

【広報みしま 平成17年4月1日号掲載記事】