ふるさとの人物から11  平井源太郎〈農兵節(のうへいぶし)の宣伝〉  (平成17年2月1日号)

 日本各地へ旅行し「三島から来た」というと「あの農兵節の?」と農兵節が広く知られていることに驚かされます。

 農兵節は幕末、全国的に大流行した「ノーエ節」の替え歌の一つと考えられています。歌詞が異なる横浜の「野毛山節(のげやまぶし)」も兄弟です。

 幕末、今の三島市役所の地で近代的な農兵の調練が行われた故事から、三島で唄われたノーエ節は「農兵節」と改称されました。

 昭和の始め、歌詞を現在のように整え、振付けしたのが平井源太郎です。彼は農兵節をレコードに吹き込むと同時に、農兵節と箱根の大根を宣伝するため、東京や小田原へ農兵指揮官の装束で乗り込み農兵踊りを披露しています。ラジオや軍隊を通して農兵節は短期間に全国に広まっていきました。同時に三島の名も知れわたります。

【広報みしま 平成17年2月1日号掲載記事】