COOL CHOICE(クールチョイス)って何?

1 「COOL CHOICE」(クールチョイス)って何?

・クールチョイスは、環境省が進めている、地球温暖化対策のための国民運動のキャッチフレーズです。
・クールは「賢い」、チョイスは「選択」を意味しています。
・このため、クールチョイスは、「地球温暖化対策のための賢い選択」を意味しています。

2 「COOL CHOICE」(クールチョイス)って何でやらないといけないの?

・今、いきなり大雨が降って洪水が起きたり、雨が降るはずの時期に雨が降らずに干ばつが起きたり、北極の氷が解けたり、竜巻の発生回数が増えたり、など、異常な気象が頻繁に発生しています。
・また、地球の平均気温が、過去200年間で約0.8℃上昇したと報告されています。
・この異常気象の発生や平均気温の上昇によって、農作物の不作、災害等による人的・物的被害、生物種の減少などが、進行しています。
・この異常気象の発生や平均気温の上昇は、人間が石油・石炭・天然ガスを大量に使用して、二酸化炭素を大量に発生させたためだといわれています。
・また、このまま人間が石油・石炭・天然ガスを大量に使用し続けると、二酸化炭素がさらに大量に発生し、異常気象の発生や平均気温の上昇がさらに進行して、いずれは地球が人間には住みにくい環境になってしまうかもしれません。
・これを防ぐためには、1人1人が日常の生活を見直して、石油・石炭・天然ガスの使用量を減らしていくことが必要です。

3 「COOL CHOICE」(クールチョイス)の目標は?

・2030年度に2013年度比で、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を、全体で26%、家庭部門で40%減らすことを目標としています。

4 「COOL CHOICE」(クールチョイス)って、何をすればいいの?

・家庭でできるクールチョイスは、不快を感じない範囲で、電気、ガス、ガソリン、灯油、軽油などのエネルギーの使用量を減らすことです。
・具体的には、日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎないという対策と、エネルギーをあまり使わない機器に買い替えるという対策があります。
・日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎないという対策は、お金はかかりませんが、日々の努力が必要となります。
・エネルギーをあまり使わない機器に買い替えるという対策は、お金はかかりますが、日々の努力は必要ありません。
・この2つの対策をうまく組み合わせることが、効果的です。

5 「日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎない対策」って、何をすればいいの?

 ○電気を使いすぎないためには、次の対策があります。
  (1)全体として
   ・使わない電気製品は、こまめにスイッチを切る。
   ・プラグを抜いて、待機電力を減らす。
  (2)冷蔵庫
   ・冷蔵庫の開閉の回数を減らす。また、すばやく開閉する。
   ・冷蔵庫に、物を詰め込みすぎない。
   ・冷蔵庫は、どこに何があるかわかるように、整理しておく。
   ・熱いものは冷ましてから、冷蔵庫に入れる。
   ・設定温度を、夏は「中」、冬は「小」にする。
   ・冷蔵庫の周囲を、壁から5cm以上離す。
  (3)照明器具
   ・使っていない照明は、こまめにスイッチを切る。
   ・リモコンで照明を消すのではなく、スイッチで照明を消す。
   ・ランプやカサの汚れを、落とす。
  (4)テレビ
   ・見ていないテレビは、こまめに消す。
   ・リモコンでテレビを消すのではなく、スイッチでテレビを消す。
   ・画面の汚れを、落とす。
   ・画面のモードを、省エネモードにする。
   ・音を大きくしすぎない。
   ・長期不在の場合は、テレビのプラグを抜く。
  (5)エアコン
   ・エアコンの設定温度を、適温にする(健康に害のない範囲で)。
   ・エアコンと扇風機を併用し、エアコンの効率を上げる。
   ・エアコンのフィルターを、こまめに掃除する。
  (6)トイレ(温水洗浄便座)
   ・使わないときは、温水洗浄便座のフタを閉める。
   ・便座の保温温度を、気温に応じて適温に設定する。
   ・温水の温度を、気温に応じて適温に設定する。
  (7)台所
   ・炊飯器での保温は控え、ご飯は電子レンジで温める。
   ・電気ポットでの保温は控える。
   ・食器洗浄機では、乾燥機能はできるだけ使わない。
  (8)洗濯
   ・洗濯はまとめて行い、洗濯機を回す回数を減らす。
   ・乾燥機は、できるだけ使わない。


 ○ガスを使いすぎないためには、次の対策があります。
  (1)風呂
   ・間隔を空けずにはいる。
   ・浴槽に湯を入れずに、シャワーだけで済ます。
   ・無駄にシャワーを使いすぎない。
  (2)料理
   ・鍋などは、水滴を拭いてから、火にかける。
   ・炎が鍋底からはみ出さないようにする。
   ・鍋にフタをする。
   ・圧力鍋、電子レンジを活用する。
   ・食器洗いの温水の温度を、気温に応じて適温に設定する。


 ○ガソリン、軽油を使いすぎないためには、次の対策があります。
  (1)車の運転
   ・ゆっくり発進する。
   ・スピードを出しすぎない。
   ・車間距離を十分に空け、前方の状況を見極める。
   ・アクセルを踏みすぎない。
   ・ブレーキを使う回数を減らす。
  (2)徒歩、自転車の利用
   ・近距離では、車は使わず、徒歩または自転車で移動する。
  (3)公共交通機関の使用
   ・車は使わず、電車またはバスなどで移動する。


 ○その他に、次の対策があります。
  (1)冷房器具、暖房器具の使用を控えるために
   ・日中でも、カーテンを閉める。
   ・夏、夜になって気温が下がったら、窓を開けて、エアコンを止める。
   ・冬、冷たい空気が入ってこないように、窓に目張りをする。また、窓に断熱材を張る。
   ・冬、室内でも厚着をする。
  (2)照明器具の使用を控えるために
   ・早寝早起きをする。


 ○特長
  (1)日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎない対策は、特にお金を必要としません。
  (2)日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎない対策を進めると、電気代、ガス代、ガソリン
    代などが少し安くなります。
  (3)日常生活で無駄にエネルギーを使いすぎない対策を進めると、二酸化炭素の排出量を最大
    で5%程度減らすことができます。

6 「エネルギーをあまり使わない機器に買い替える対策」って、何をすればいいの?

 ○電気機器を、省エネタイプに買い替える。
  (1)白熱灯、蛍光灯を、LEDに買い替える。
  (2)冷蔵庫を、省エネタイプの新型に買い替える。
  (3)エアコンを、省エネタイプの新型に買い替える。
  (4)テレビを、省エネタイプの新型に買い替える。
 ○自動車を、エコカーに買い替える。
  (1)燃費の悪い大きな車を、燃費の良い小さな車に買い替える。
  (2)ハイブリッド車に買い替える。
  (3)PHV車に買い替える。
  (4)電気自動車に買い替える。
  (5)水素自動車に買い替える。
 ○その他
  (1)建物を、高密閉・高断熱構造に改修する。
 ・電気機器の買い替えは、購入費は掛かりますが、電気代が安くなるため、5年から10年く
   らいで採算が取れます。
 ・自動車の買い替えは、採算は取れませんが、非常時に電源として使用できる車種もあります。


 ○特長
  (1)エネルギーをあまり使わない機器に買い替える対策は、お金を必要としますが、高い効果
    があります。
  (2)エネルギーをあまり使わない機器に買い替える対策を進めると、電気代、ガソリン代など
    がかなり安くなります。
  (3)エネルギーをあまり使わない機器に買い替える対策を進めると、二酸化炭素の排出量を最
    大で40%程度減らすことができます。

7 地球温暖化は、本当に起こっているの?

 ・2014年10月に、デンマーク・コペンハーゲンで開催された「気候変動に関する政府間パ
  ネル(IPCC)」第40回総会において、第5次評価報告書統合報告書が採択されました。
 ・この統合報告書の概要は、次のとおりです。
  (1)気候システムに対する人間の影響は明瞭であり、近年の人為起源の温室効果ガスの排出量
    は史上最高となっている。
  (2)気候システムの温暖化には疑う余地がなく、また1950年代以降、観測された変化の多
    くは数十年から数千年間にわたり、前例のないものである。
  (3)人為起源の温室効果ガスの排出は、主に経済成長や人口増加により、工業化以前の時代以
    降増加しており、今やその排出量は史上最高となった。
  (4)ここ数十年、気候変動は、すべての大陸と海洋にわたり、自然及び人間システムに影響を
    与えている。
  (5)1950年頃以降、極端な低温の減少、極端な高温の増加、非常に高い潮位の増加、強い
    降水現象の回数の増加など、極端な気象の変化が観測されており、これらの変化の中には、
    人為的影響と関連づけられるものもある。
  (6)温室効果ガスの継続的な排出は、更なる温暖化と気候システムのすべての要素に長期にわ
    たる変化をもたらす。
 ・つまり、気候変動について国際的な権限を持つIPCCの報告書によれば、「地球温暖化は本
  当に起こっており、このまま温室効果ガスを排出し続けると、地球温暖化と極端な気象の変化
  が更に進む」ことになります。
 ・ただし、学者によっては、「地球温暖化は起こっておらず、極端な気象の変化は別の要因で起き
  ている」との発表もあります。

8 「COOL CHOICE」(クールチョイス)の目標はどうやって決めたの?

・2015年12月に、フランス・パリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会
  議(COP21)」において、温室効果ガスの排出量の削減目標が定められたことを受け、政府
  は、2016年5月に地球温暖化対策計画を閣議決定しました。
 ・この地球温暖化対策計画では、2030年度に2013年度比で、二酸化炭素などの温室効果
  ガスの排出量を、全体で26%、家庭部門で40%減らすことを目標とすることが明記されま
  した。
 ・さらに、この地球温暖化対策計画では、2050年度に2013年度比で、二酸化炭素などの
  温室効果ガスの排出量を、全体で80%減らすことを目標とすることが明記されました。

9 パリ協定って、何?

・2015年12月に、フランス・パリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会
  議(COP21)」において、パリ協定が採択されました。
 ・パリ協定の概要は、次のとおりです。
  (1)産業革命前からの気温上昇を、2.0度未満に抑える。
    産業革命前からの気温上昇を、1.5度未満に収まるよう努力する。
    できるだけ早い時期に、世界の二酸化炭素等の温室効果ガスの発生量の増加を止め、今
    世紀後半には実質的にゼロとする。
  (2)二酸化炭素等の削減目標を国連に報告する。
    目標を達成するため、国内対策に取り組む。
  (3)途上国支援について、先進国に努力義務を課す。
  (4)温暖化への適応力を高めるため、世界全体の目標を新たに設定する。
 ・パリ協定の発効要件は、世界の二酸化炭素等排出量の55%以上を占める55カ国以上が批准
  することですが、批准したすべての国(途上国を含む)を対象として、2016年11月に発
  効されました。