外国人の見た三島宿

外国人の見た三島宿
三島宿は、参勤交代の大名や僧侶、庶民に至るまで、多くの旅人を迎え送り出してきました。
そんな旅人の中にわずかではありますが、外国人も逗留し、彼らの視線で捉えた宿場風景を記録にとどめています。
外国人の見た三島宿
文政9年(1826)、オランダ人医師シーボルトは、三島明神や箱根西坂を訪ね、森の中のウグイスや群生する植物群について観察、ヨーロッパの生態系と比較した記録を残しています。
安政4年(1857)、幕末日本に通商貿易を迫って訪れ、下田に領事館を置いたハリスは、将軍に謁見のため江戸へ向かう途中、三島宿本陣に逗留、庭園の素晴らしさに感動したと日記に記しています。
外国人の見た三島宿
日本の文化と伝統は、外国人の心をとらえて放さなかったのでしょう。
この他にも、日本植物学の父ツュンべリーや朝鮮通信使が、三島宿や箱根西坂を訪れています。