三島の湧水

三島の湧水は、三島溶岩流の先端下から湧きでた富士山の被圧伏流水(上下を不透水層で羨まれた帯水層を満たしている地下水。)と考えられています。  湧水は楽寿園の小浜ヶ池、白滝公園、菰池などから湧き出しています。

 昭和30年代頃までの湧水の総量は、増水期に夏季で約40数万トン/日、減水期の冬季は約20数万トン/日あり、水温は年間を通じておよそ15℃でした。
 湧き出た水は、小浜ヶ池をはじめ菰池、白滝公園などの主要な湧水源から流れ出て源兵衛川や桜川、蓮沼川などの川となって市街地や中郷地区の水田を潤していました。
 地下水の汲み上げや道路の舗装化、宅地開発など様々な原因で、昭和37年頃から湧水の量は減少しましたが、今日でも美しい水の流れが街中をうるおし、初夏から秋にかけての最盛期には小浜ヶ池、菰池、白滝公園等に湧水が湧き出でる光景を見ることができます。

楽寿園と湧水(最盛期の湧水 8月頃) かわせみと桜