第2次三島市都市計画マスタープラン改定案へのご意見と、それに対する市の考え方

該当箇所 意見の概要 市の考え方 反映結果
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の1ページ、序章の内容について  魅力のある街づくり(都市計画)を進める上では、人口減少や少子高齢化の対策は現在もまた将来においても最も大きな課題であり取り組むべき施策であると思います。多種多様の広範囲な政策は多くの課題があると思われますが、プランの目的をもう少し明確にしてはどうかと思います。策定の意義とは多少異なるかも知れませんが、序章で明確に市としての「目的や方向性、ビジョン」等を表現しても良いのではないかと思います。例として「人口の流出を防ぎ移住される方が増加する魅力のある街づくりを促進していく。」など。  都市計画マスタープランにおける市としての「目的や方向性、ビジョン」については、従来から「第3章 目指すべき都市の姿」で明確に示すこととしております。人口減少や少子高齢化の対策については、今回「人口減少社会・超高齢社会への対応が図られたまちづくり」として、立地適正化計画と地域公共交通網形成計画の策定・活用による三島市版「拠点ネットワーク型コンパクトシティ」の形成を目指すことを記述に追加いたしました。 政策案に反映したもの(一部反映を含む)
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案における中心拠点や地域拠点などの「拠点」について  拠点を定め形成や整備を図っていくなか、各拠点での住宅地域及びその周辺の市街化調整区域の用途地域の見直しは進められていくのか、また部分的な地区計画制度の導入を検討しいていくのか。あるとすれば駅周辺のにぎわいの構想での用途地域の変更を含めた表現を検討していただきたい。  都市計画マスタープランにおいて、中心市街地を核とした「中心拠点」、中心市街地以外の鉄道駅周辺、主要幹線道路の交点周辺などを「地域拠点」として、各々の地域のにぎわい創出の拠点として位置付けております。また、用途地域変更等の記述は、具体的な面的整備の計画が現時点でないため表現できませんが、事業の確実性が担保された際に、都市計画の変更手続きを行っていきます。 今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の44ページ以降の各「地域拠点」について  地域の特定課題・土地利用のなかで、「優良田園住宅制度の導入による住宅整備」「健康・福祉・医療などの施設や研究施設などの集積・誘導」「医療や商業等都市機能の集積」「流通業務施設、研究施設、沿道サービス施設工場などの集積・誘導」等と各地域拠点での整備計画の記載があるが、地域ごとの優先順位の位置づけは難しいと思われるが、施策の進捗に合わせた道路整備を優先的に計画し、またその地域の駅前整備の推進を図っていただきたい。  施策や事業の地域ごとの優先順位づけはできませんが、「行政評価」へ各取組みを位置付けることにより進捗管理が行われています。また、各施設を立地する際には、その用途や規模に応じた道路計画や面的な整備計画が都市計画法の立地基準に照らし合わせて進められます。
 なお、駅前整備の推進について、今回のマスタープラン改定において、
① 広小路駅や田町駅は「駅前広場の改良など、駅周辺市街地の再整備を含めたにぎわい創出や市街地の活性化について検討します」と位置付けております。
② 大場駅周辺は「都市機能集積や親しみのある拠点づくりのための駅前広場の整備」を位置付けております。
 さらに、策定中の「立地適正化計画」において、中心拠点を補完する二日町駅周辺の土地利用増進の可能性を位置付けております。
政策案に反映したもの(一部反映を含む)
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の24ページの「公共交通」について  地域公共交通網計画の策定推進する記載なかで、市域全体を見渡した面的な公共交通ネットワークの再構築を図り、並行して、デマンド型交通の適応性の研究を進めるとともに、健幸都市・低炭素なまちづくりとの記載がありますが、大いに賛同する施策でありますので、積極的に進めていただきたい。  公共交通ネットワークの再編にあたっては、今後の大きな課題であることから、法定の協議会である地域公共交通網形成協議会等の場を活用する等により、運行事業者や関係団体との協議を重ねていく中で、地域性等様々な事情を熟考した上で検討していきたいと考えております。
 上位計画である第4次三島市総合計画後期基本計画においても、デマンド型交通の適応性についての検討等について位置付けています。
 また、スマートウエルネスみしまアクションプランにおいても公共交通の利便性向上プロジェクトを位置づけるなど様々な計画・プランが連動し施策を進めております。
今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の24ページの「公共交通」について   行政や交通事業者が共通した課題として認識し考えている「既存の交通インフラの有効利用」や「限られた交通施策の財源の有効活用」については「過度に自動車に頼る状態から、公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を適度に(かしこく)利用する状態を目指す」モビリティ・マネジメントの基本手的な考え方を、自治体や交通事業者だけでなく、広く通勤・通学に係わる企業や学校関係者への啓発活動が求められています。
 また、駅周辺のコンパクト化や利便性を高めるためには、やはりモビリティ・マネジメントへの取り組みは必要なものと表現してはいかがか。
 例として「モビリティ・マネジメントの取り組みの促進により、歴史や文化を大切にし地域の活性化を図り、交通渋滞から生じる環境問題や、市民の健康の増進を配慮するなど様々なコミュニティを創造し、住みよい街づくりを推進する。」など。
 都市計画マスタープランにおいて、「交通需要管理施策」の項目で、全市的な取組みとしてのノーマイカーデーの実施を位置付け、市内の企業に対し、通勤時における取組みを促進しています。
 今後は、ノーマイカーデーの実施と合わせ、地域公共交通網形成計画の策定・活用により、通勤・通学に係る市内の企業や学校関係者に対し、より良い「情報提供」を行うための環境を整備していくことで、「モビリティ・マネジメント」への取組みに進めていきたいと考えておりますが、そのためにも、引き続きノーマイカーデーの実施を呼びかけ、取組みの輪を広げていきたいと考えております。
 
今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の24ページの「バス」について  市民生活の足、観光客の回遊性を考慮したコミュニティバスの導入に積極的に継続な支援をしていくことを要望します。事業者としては、各社で重複している営業路線区域内での共通バス停や、鉄道駅以外での交通結節点での共同バス停(東屋・日差し除け付きのベンチの設置・ミニターミナルなど)を市内交通事業者で検討していく必要があると感じていますので、支援についても検討いただきたい。  市内バス路線の幅員は狭い箇所が多く、バス停ベンチ等の設置は難しい箇所があるものの、策定中の地域公共交通網形成計画における取組みとして、幅員の狭い道路における省スペース型待合所設置の検討やバス停近隣施設との連携などを位置付けており、こういった取組みが実現できるよう、事業者・行政による協働で進めていきたいと考えております。 今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の24ページ・21行の駅舎等のバリアフリー化について  駅舎等の一層のバリアフリー化を進めるなど、市民が利用しやすい公共交通機関としての整備を促進していきます。と記載がありますが、さらに進めるため整備・改修の補助金(国・県・市)等の支援についても一歩進めた表現を要望します。  補助金等の支援の記述はできませんが、今後2020東京オリンピック・パラリンピックの開催や高齢化の進行により、駅舎のバリアフリー化は推進していく必要があると考えておりますので、移動等円滑化基本構想に基づいた「人にやさしい」取組みが実現できるよう、事業者・行政による協働で進めていきたいと考えております。 今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の74ページ・5行の大場駅周辺の整備について  大場駅周辺の及び駅前広場の整備の検討については具体的な計画案として歩道の整備・歩行者専用の遊歩道の整備などの提案が望まれます。鉄道・バス・タクシーと弊社(交通事業者)が関係する地域であるので、ともに検討させていただきたい。
 大場駅・広小路駅・田町駅など周辺整備について地域の住民の意見を聞く機会があれば参考にさせていただきたい。
 大場駅周辺の検討の際には交通事業者様にもご協力いただきたいと思います。
 また、他駅についても市が実施しております市民意識調査やその他アンケートで意見が出た場合、その内容など貴社にお伝えし、共有認識の中で検討を進めていきたいと考えております。
 なお、平成32年度からの第5次総合計画策定にあたりましては、貴社にもご協力いただく中で策定していきたいと考えておりますので、引き続きご協力をお願いします。
今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の24ページの「公共交通」について  国土交通省自動車局では福祉タクシー・UDタクシー導入補助の考え方の通知でも自治体と連携したUDタクシーの導入・活用も促進するよう求めているので専用乗り場や優先レーン・観光ルートの設定や自治体によるUDタクシーの導入補助などの支援も検討していく表現の記載を要望します。  UDタクシーの導入補助については、平成30年度より補助金を新設し、車両購入費用の一部を支援します。 今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の37ページ・13行の公共交通の充実について  バスなどの公共交通の充実と記載がありますが、鉄道・バスと連携するタクシーも公共交通の大きな役割を担っていると考えていますのでバス・タクシー等との記載を提案します。  提案を承ります。 政策案に反映したもの(一部反映を含む)
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の11ページ・35行の南北自由通路の整備について  にぎわいの創出を図るための南北の自由通路の整備では自由通路の整備以外にも、にぎわいを創出する強調した施策の提案が望まれます。
 南北と西(長泉町の一部)を含め、南北地域を巡回するコミュニティバスなどの交通手段は研究できないか伺う。
 現在、三島駅南口から北口を通り、長泉町へ至る民間バス路線が運行されているため、経路の重複の可能性があるコミュニティバスを運行することは困難な状況となっておりますが、バス事業者との協議の場において、研究をさせていただきます。 今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の11ページ・40行の都市計画道路沿線の整備について  三島駅北口と下土狩文教線沿線と一体的な整備を図るとあるので、この地域の商業地域・近隣商業地域の十分な土地活用を図るとの記載をしていかがか。  三島駅北口の商業地域や下土狩文教線沿線は、新幹線駅前にふさわしい土地利用や整備計画が望まれていることから、「三島駅北口周辺地区計画」において、当該区域の整備、開発及び保全の方針や、建築物等の整備並びに土地の利用に関する計画である地区整備計画などを定めております。
 また、現在「地区計画」区域外である近隣商業地域につきましても、地区住民と協議検討の上、将来的に当該区域に編入することを考えております。
 従いまして、土地活用については、都市計画マスタープランの記述をもとに、「地区計画」において具体の整備方針を示しているものと考えております。
今後の参考とするもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の85ページ・11行の三島駅北口と下土狩駅との連携強化について  下土狩駅との連携強化と記載があるが、長泉町との連携・協議等で促進を図るとの記載をしてはいかがか、また他の区域でも隣接する市町との連携も必要と思われるかいかがか。  市町間の連携は重要な要素であり、第7章(P83)にて大きな枠組みとして連携を強化すること記載しております。当該箇所については公共交通の課題として、新幹線駅である三島駅と御殿場線のアクセス向上を目的にしている箇所でありますので、下土狩駅との記載といたします。 既に盛り込み済のもの
第2次三島市都市計画マスタープラン改定案の11ページ・35行の南北自由通路の整備について  JR南口からJR北口・伊豆箱根三島駅からJR北口への駅構内の利用者の動向調査と同時に駅舎を東西から迂回している人員・その目的などの調査を含め入場券の使用による期間限定の実証実験も整備の推進のデーター収集に有効な手法の一つと考えるがいかがか。  南北自由通路の実現に向けた協議は平成15年度より行っており、過去に、駅周辺の交通量調査、駅改札の利用状況調査、利用者アンケート等による、南北通行の需要の把握と、整備による事業効果の予測等も行っておりますが、費用対効果は厳しい結果となった経緯があります。
 また、入場券を使用した実証実験も含め、既存のラッチ内通路を活用した取組については、通路幅が狭く、ラッシュ時の駅利用者の安全確保の面から、実施は困難との結論に至っております。
 費用対効果を向上させるためにも、南口再開発事業の推進による駅周辺の滞留人口の増加を図りつつ、過去のアンケートにおいて、もっとも利用希望の多かった中央ルート案の実現に向け、今後も粘り強く、事業化の検討を行って参りたいと考えております。
今後の参考とするもの