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楽寿園の自然

ページID:0005434 更新日:2026年2月5日更新 印刷ページ表示

まえがき

 楽寿園は、昭和29年3月20日に国の「天然記念物及び名勝」に指定されております。平成24年9月24日に、「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトとして認定されました。
 園内には富士山からの溶岩、数多くの樹木や一年を通して湧出することは少なくなりましたが、清冽な湧水が見られます。
 来園される方は、これ等を観察して新しい知見に触れ、時には、くつろぎ・憩うことができると思います。
 この資料集が皆様のお役に立てれば幸いです。

はじめに

 楽寿園は三島市一番町内にあり、JR三島駅南口のすぐ南側に位置し、特色ある自然豊かな公園です。園の面積は約78,379平方メートル(約23,709坪)です。
 この付近は往時より、小浜山と呼ばれていましたが、愛染院(廃寺)、浅間神社、広瀬神社の社寺域であったことに続いて、明治23年(1890年)に、小松宮彰仁親王の別邸域になりました。
 明治44年(1911年)には、李王家の別邸、昭和2年(1927年)には、緒明氏私邸になった変遷があります。この間も含めて自然保護が長く続けられている貴重な域内です。
 園内には溶岩がいたる所で見られます。これは新富士火山の活動初期、約1万7千年~1万年前に流れ出た、「三島溶岩流」の上部層末端部です。起伏に富み、岩肌や断面は固結時のようすを知る事ができる地質学上貴重な資料となっています。
 溶岩は硬いため風化作用を受けにくく、溶岩表面には土壌と水分はほとんどなく、植物の生育には極めて悪条件下にありました。自然に飛来した種子が発芽、生育と枯死をくり返しながら、ようやく生育した数々の樹木等が自然の森をつくりました。
 しかし、歴史時代以降は人手が加わり、三島宿の「里山」としてクロマツ・クヌギ・コナラなどが優先する二次林も形成され、さらに小松の宮別邸以降にも樹木が移植され、これらが混在しています。
 この森は自然林が残る三嶋大社域(三島市大宮町2-1-5)の約5,000平方メートルと共に、市街地にあって緑を提供してくれる貴重な存在です。
 また、三島溶岩は新富士火山の形成時の噴火が何回も行なわれたので、その度に溶岩は、流下しながら層をつくり重なりました。最下部は隣町の清水町柿田川の泉で地下約70mにありますが、楽寿園内では地上部で4層、地下部で2~3層が確認されています。
 三島付近の湧水の総量は、日量約150万トンですが、これは溶岩層の間にある砂礫層や溶岩の割れ目を上下左右にくぐりぬけた地下水が、各溶岩層の固結した末端部から湧出していると、近年考えられるようになりました。
 このように楽寿園の自然は、すべて富士山の三島溶岩と関係を持つもので、この園でなければ観察できない極めて貴重な物が数多くあります。

楽寿園の自然 コンテンツ一覧

 

1)ジオサイト楽寿園(PDF2.96MB)

  1. 三島溶岩
  2. 御殿場泥流起源の転石
  3. 搬入された石材
  4. ジオポイントの説明

2-1)楽寿園の樹林(森)前編

  1. 小浜の森(イ)
  2. 小浜の森(ロ)
  3. 常盤の森
  4. さぎの森

 ​2-2)楽寿園の樹林(森)中編

  1. 瀬の周辺
  2. あやめヶ池、みどりヶ池、すずめヶ池周辺
  3. のりもの広場、どうぶつ広場

2-3)楽寿園の樹林(森)後編

  1. 天神の森
  2. 万葉の森
  3. 楽寿の森管理計画

3)楽寿園の湧水

 

あとがき

 この「楽寿園の自然」は平成19年に市立公園楽寿園運営委員会の以前の会長で楽寿園をこよなく愛した故高島勝氏の調査内容をもとに編集されました。
 この度、平成24年9月24日に楽寿園が伊豆半島ジオパークのジオサイトとして認定されたのに伴い、この中の溶岩関係の記述部分「富士火山と三島溶岩の概要」、「楽寿園内の溶岩の団結のようす」についてジオサイトに対応した地質学的見地から静岡県地学会東部支部増島淳氏に見直しをお願いし、支部所属の皆様にもご協力を得る中「ジオサイト楽寿園」として改訂いたしました。
 編集に関わっていただいた皆様に感謝するとともに、この資料集が多くの皆さんのお役に立つことを願っております。

平成25年6月1日

三島市立公園楽寿園

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小浜池の水位に関する情報はこちら<外部リンク>

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