令和2年度の消費生活相談の概要

三島市の消費生活相談の概要

 毎日のくらしの中で発生する様々な商品・サービス等に関するトラブルや相談は、複雑化、高度化の一途をたどり、その解決に向けて積極的な対応と、より精度の高い情報提供が求められています。
 このような消費生活相談に対応するため、専門の消費生活相談員2名を配置するとともに、より高度な法的解釈を要する相談内容については、月4回開設する弁護士による「市民無料法律相談」の利用を促すほか、専門機関を紹介しています。平成21年9月からは、消費者安全法に基づく消費生活センターとして、三島市市民生活相談センター(平成28年4月1日、三島市市民相談室を改称)を位置づけています。
 また、国から配備されているPIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)で各地の消費生活センターに寄せられた最新の相談情報を把握し、消費者被害の救済と防止に役立てています。

令和2年度消費生活相談の概要

 令和2年度の消費生活相談受付件数は509件で、そのうち60歳以上の相談件数は247件と全体の半数近くを占めています。令和2年度は、屋根修理業者を名乗る訪問販売業者が、「屋根が壊れている、修理した方がよい。」とリフォーム工事の契約を迫るトラブルが多発しました。その他、身に覚えのないハガキによる請求が届く「ハガキによる架空請求」は減少しているものの、お試しのつもりが定期購入契約を結ばれているトラブルの相談も増加した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、インターネット通販の利用が増えたことが要因となり、注文した商品が届かないなどのトラブルが急増した。

【相談件数の推移】
  28年度 29年度 30年度 元年度 2年度
相談件数 475 581 561 509 509
対前年比 97.9% 122.3% 96.6% 90.7% 100.0%
県民生活センター受付分 156 127 107 141 106


【性別相談件数】
  28年度 29年度 30年度 元年度 2年度
男性 249 201 202 236 212
女性 223 380 357 270 291
企業・団体 2 0 2 3 5
その他・不明 1 0 0 0 1
合計 475 581 561 509 509

【年代別相談件数(契約者の年齢)】
  28年度 29年度 30年度 元年度 2年度
件数 構成比 件数 構成比 件数 構成比 件数 構成比 件数 構成比
未成年 12 2.5% 11 1.9% 8 1.4% 18 3.5% 19 3.7%
20歳代 46 9.7% 34 5.9% 25 4.5% 52 10.2% 49 9.6%
30歳代 54 11.4% 34 5.9% 24 4.3% 30 5.9% 37 7.3%
40歳代 46 9.7% 71 12.2% 60 10.7% 83 16.3% 62 12.2%
50歳代 71 14.9% 117 20.1% 104 18.5% 78 15.3% 81 15.9%
60歳代 97 20.4% 149 25.6% 125 22.3% 93 18.3% 100 19.6%
70歳代
以上
141 29.7% 158 27.2% 201 35.8% 143 28.1% 147 28.9%
年齢不明 8 1.7% 7 1.2% 14 2.5% 12 2.4% 14 2.8%
475 100.0% 581 100.0% 561 100.0% 509 100.0% 509 100.0%
この内60歳以上 238 50.1% 307 52.8% 326 58.1% 236 46.4% 247 48.5%

相談内容について

 商品・サービス別の相談件数では、特定できない商品や複数の分類にまたがる商品を指す「商品一般」が最多となりました。「注文した覚えのない商品が郵送で送られてきたがどうしたらよいか。」という相談が増加し、これは、「商品一般」に該当します。

【商品・サービス別相談件数(上位5位)】
順位 28年度 29年度 30年度 元年度 2年度
1 商品一般
46
商品一般
200
商品一般
204
商品一般
92
商品一般
53
2 アダルト情報サイト
44
デジタルコンテンツ
67
デジタルコンテンツ
28
光ファイバー
21
他の健康食品
38
3 デジタルコンテンツ
41
アダルト情報サイト
17
光ファイバー
18
他のデジタルコンテンツ
20
屋根工事
35
4 フリーローン・サラ金
20
光ファイバー
15
他の健康食品
16
他の健康食品
18
保健衛生品その他
15
5 光ファイバー
15
他の健康食品
12
他のデジタルコンテンツ
12
修理サービス
14
他のデジタルコンテンツ、光ファイバー
13

*商品一般:特定できない商品や複数の分類にまたがる商品等
*デジタルコンテンツ:インターネットのサイト等で内容が特定できないもの
*他のデジタルコンテンツ:内容は特定できるが「アダルト情報サイト」「出会い系サイト」等特定のサイトには該当しないもの
*他の健康食品:ブランドや商品名はわかるが、クロレラやローヤルゼリー等特定の成分区分に該当しないもの

販売形態について

 販売形態別の相談件数では、通信販売が連続して最多となりました。その中でも依然として、インターネットの通販サイトに関する苦情や問合せが多く、「注文した商品が届かない。」「商品を通常価格より安いお試し価格で購入したところ、同じ商品がまた届き定期購入だと気づいた。解約し返品したい。」という相談が多くありました。

【販売(購入)方法別の相談件数】
  28年度 29年度 30年度 元年度 2年度
店舗購入 141 86 65 90 53
訪問販売 38 47 29 55 66
通信販売 186 247 235 189 189
*1マルチ・マルチまがい取引 1 0 8 14 3
電話勧誘販売 57 52 54 41 32
*2ネガティブ・オプション 3 4 3 7 9
訪問購入 6 4 9 1 5
その他無店舗販売 1 2 0 0 2
不明・無関係 42 139 158 112 150
合計 475 581 561 509 509

*1マルチ・マルチまがい取引:連鎖販売取引。物品販売にあたり、役務の提供をする者に対して特定利益が得られると誘い、その者に特定負担を負わせる商取引のこと。
*2ネガティブオプション:送り付け商法

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