はじめての園芸 part3

平成24年から現在まで、広報みしまで連載をしてきた【はじめての園芸】を一挙に公開します! ご家庭や地域での花壇づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか?

花を長く楽しむために ⑬

開花期の長い草花は、伸びた枝先に花を付けながら成長していきます。
気が付くと節と節の間が間延びし、草丈も高くなり花数も減って根元付近の葉が黄色く枯れ始めたりしていませんか。この様な時は思い切って全体の枝を切り詰めて株の若返りをさせましょう。
コツは伸びた茎の3分の1、次の芽がある節の上または葉を何枚か残して切りつめます。適期は花が終わった直後、または梅雨明け前にやると夏の暑さによる蒸れや病気を予防することができます。
勇気をもって切り詰めましょう。秋には再び若い枝が伸びてたくさんの花が咲きます。
切上手は花咲かせ上手。

さし木に挑戦 ⑭

草花を増やすには、種まきや株分けの外にさし木があります。宿根草や多年草、花期の長い一年草でもさし木で増やすことができます。新しく出た枝をさし穂にして清潔な培養土(赤玉土、鹿沼土、川砂等)にさします。
さした後は、水を切らさないように日陰で管理します。数週間してさし穂から新しい芽が出れば成功です。
さし穂はよく切れる刃物で切り、根が良く張ってから移植するのがコツ。適期は4月から6月、9月から10月まで。冬越しをさせたい、株を若返らせたい、同じ色の花をたくさん咲かせたい時にはさし木が一番ですよ。ただし増やした苗を個人で楽しむ以外に利用すると法に触れる場合がありますので注意してくださいネ。

土の再利用 ⑮

皆さん、植え替えで出た土はどうしていますか。長く園芸を続けていると不要な土がたまっている方も多いのではないでしょうか。
土の再利用をしてみませんか。
一度使った土には古い根などのゴミや虫、雑菌などが含まれているのでそのままでは使えません。まず、ふるいをかけて土以外のごみや虫を取り除きます。この時に粉状になってしまった土も一緒に取り除きましょう。
次は消毒です。きれいになった土を黒のポリ袋に入れて日なたに数日間放置し熱消毒するかシートに広げて天日干しをします。消毒が終わった土に新しい土を2から3割、腐葉土やバーク堆肥などの有機質を混ぜたら再生土の完成です。 ホームセンター等で販売されている再生材を利用すると更に手軽にできます。

春咲き球根の準備 ⑯

チューリップやスイセン、アネモネなどの春咲き球根類は10月から11月が植込みの適期です。適期を逃すと根が十分に張りきれず、きれいな花がさかないことがあります。この期を逃さず春咲き球根を植えましょう。
また咲く花の良し悪しは球根に左右されますので、できるだけ大きく傷がない質の良いものを選びましょう。
土は、腐葉土や堆肥を混ぜ水はけが良い土にします。植込みは球根の種類や植えこむ場所によって植込みの深さが違うので注意しましょう。水は乾いたらたっぷりとあげますがくれ過ぎに注意。球根を腐らせる原因になります。肥料は芽が出たら液肥を薄めにしてあげます。春咲き球根類にチャレンジしましょう。

チューリップ ムスカリ ラナンキュラス アネモネ

ガーデニングに挑戦 ⑰

春先、園芸店には色とりどりの花がいっぱいです。どの花を買えばいいのか迷ってしまいます。気が付くとたくさん買い込んでしまって後悔したことはありませんか。
花は予め植えこむレイアウトを考えてから必要な数だけ買いもとめましょう。花色を統一し、合わせて葉の色を楽しむ植物も一緒に植えこむと落ち着いた趣のある花壇を仕上げることができます。
草丈の高低差をつけることも花壇づくりの重要ポイントの一つといえます。
できれば1年間の植栽計画を立てると更に充実した素敵なマイガーデンができあがります。
春はガーデニグに挑戦する絶好の季節です。失敗を恐れずチャレンジしましょう。

花選びのコツ ⑱

これから初夏に向けて店先に並ぶ、赤や青、パステルカラーの可愛い花々はガーデニングファンでなくても目を奪われてしまいます。つい花色や形で選んで、花が咲かずに枯れてしまった経験はありませんか。
失敗しない花選びのコツは、付いているラベルをよく見ることです。ラベルには名前は基よりその花が持つ性質や特徴、開花期、管理方法など情報がいっぱい載っています。うまく育てられるかの判断基準になります。花の特徴をよく知ることが成功する花選びの秘訣です。あとは葉の色が濃く株もとがしっかりしているか、茎などが間延びしてないこと、病害虫が無いかも良い花選びの条件といえます。自分に合った花を選んでガーデニングライフを楽しみましょう。