文化財講座 講演会 古今伝授のまち三島~古今伝授ことはじめ~を開催します

古今伝授に関する講演会を開催します。

1 開催日時
 令和8年1月17日(土) 13時30分開場、14時開始 終了予定 16時

2 開場 三島市民生涯学習センター 3階 講義室

3 定員 130人

4 講師 竹島 一希氏(京都府立大学准教授)
  歓迎あいさつ 藤岡 武雄氏(日本大学名誉教授)

5 申込み
 (1)電子申請 https://logoform.jp/form/pqff/1273707

  電子申請QRコード


 (2)電話 文化財課 055-983-2672


講演会のご案内(PDFファイル)

古今伝授と三島について

 今から千年以上前の平安時代に編まれた『古今和歌集』は今日でも百人一首などで多くの人に親しまれています。「古今伝授」とは、この『古今和歌集』の解釈などの秘伝を師から弟子へと伝えるものす。

 なかでも、室町時代、文明3年(1471)に美濃国の歌人であり武将の東常縁(とうのつねより)から連歌師・宗祇(そうぎ)への伝授で「古今伝授」が確立したといわれています。このときの古今伝授は2回にわたって行われ、1回目は当時常縁が滞在していた三島で、2回目は常縁の地元郡上で行われたとされています。

 私たちがよく知る百人一首も、このときの古今伝授と深いかかわりがあります。古今伝授を受けた宗祇は、このときに百人一首の講義も受けていました。後に宗祇は『百人一首抄』という注釈書をしるしており、これが百人一首の注釈書が広まる契機となりました。

講演会の概要

 今回お招きした竹島一希氏は、京都府立大学で「連歌・和歌を中心とした日本韻文学、日本中世文学」を主な研究テーマとされています。また、郡上市にある「古今伝授の里フィールドミュージアム」の学術アドバイザーでもあります。
 今回は、和歌の世界にとっても、三島の歴史にとっても重要な「古今伝授」について、研究の第一人者である竹島氏からわかりやすくお話しいただきます。

 本事業は令和6年に市が作成した「三島市文化財保存活用地域計画」に基づいて実施する事業です。また、令和6年に三島市観光協会は郡上市観光連盟と「古今伝授のまち」推進に係る連携協定を結びました。これをひとつのきっかけとして、三島で行われた「古今伝授」を市内外の多くの方に知っていただくために企画したものです。