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文芸三島「第48号」表彰式が開催されました
令和8年1月24日㈯に三島市民生涯学習センターにて「文芸三島」第48号入賞者の表彰式が開催されました。「文芸三島」第48号は、6月~7月の期間で作品を募集し、応募作品の中から各部門ごとに「文芸三島賞」と「文芸三島奨励賞」の選考を行いました。

「文芸三島賞」を受賞された皆さんのコメントです。
小説部門 並木涼 さん (題名『少年』)
小説部門の「文芸三島賞」を賜り、心より御礼申し上げます。
小説とくに短編を書くことは、心に眠る無数の記憶の欠片を発見し、磨き上げてゆく営為です。主人公のたけしは現実に出会った少年ですが、書かれたものは実体験そのものではありません。子どもはいつも何かを乗り越えることで大人になってゆきます。書きたかったのは、「他者」との出会いの中で傷つきながらも、自分というものを発見してゆくしかない少年の孤独な心の軌跡でした。
読んでくださった方の心の片隅にささやかな余韻を残すことができたなら、これ以上の喜びはありません。
児童文学部門 四方凛子 さん (題名『おじいちゃんのキャラメル』)
楽しみしていたキャラメルを落としてしまった私の父の子ども時代の体験を、作品に盛り込みました。楽寿園の秘密の入り口も父のエピソードトークから拝借したものです。作中のおじいちゃんとは違い、父は存命ですので、この作品を父に贈りたいと思います。「文芸三島賞」をいただき、ありがとうごいました。
随筆部門 深山幸子 さん (題名『素敵なスカートだね』)
三島にはお宝がいっぱいあります。その1つがJR三島駅北・通称日大通りの銀杏並木です。樹齢100年の大樹が100本以上。黄葉のシーズンになると通りは黄金色に。
そこで1枚のイチョウの黄葉にまつわる自らの自我のめざめの体験を当時の担任の先生への謝意の気持ちを込めて書きました。
「文芸三島」第48号の刊行に際して携わってくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
詩部門 谷和子 さん (題名『里山守』)
函嶺の南、標高200m。林の中の家に住んで37年、ネオンも見えない所だったのですが、今は三島の街田方平野も一望。環状道路も走る車列、幾重にも重なる伊豆の山々が家の中から見えます。
毎日、鳥と一緒に庭仕事。鳥たちの言語が分かるようになりました。そんな暮らしを文にして発信。
言語は違っても共存すること、温かい眼差しの受け答え、「文芸三島賞」大変うれしく思います。
短歌部門
一般の部 大河信子 さん
お世話になります。私が短歌を始めたのは、10年前です。友達に誘われて何も知らず参加させて頂きました。
私は自分の感じた事、思った事を「五・七・五・七・七」と綴りました。この度、「文芸三島賞」と知らされ驚き、嬉しく思っています。
あせらず、あわてず、あきらめない先生の言葉を意識して頑張っていきます。
「文芸三島賞」ありがとうございます。
高校生以下の部 怖いもの見たさ さん
この3つの短歌は、私が日常の中で心ひかれたものや、そこから生まれた感情を込めたものです。ねこのもつかわいらしさや自由さにひかれる一方で、道化師の仮面の下に隠された悲しさや孤独、儚さにも目を向けました。明るさの裏側にある悲しみや、人の心の奥に潜む複雑な思いを重ね合わせることで、見る人それぞれの感じ方に委ねられる作品を目指しました。
このたびは、このようなすばらしい賞をいただき大変光栄に思っております。ありがとうございました。
俳句部門 古長谷達子 さん
このたび、思い掛けなく、俳句部門で「文芸三島賞」受賞とのご連絡を頂きました。とても、ビックリ致しましたが、本当にありがたく、心から喜んでおります。
私は、闘病中の妹に会うため、頻繁に上京致しておりますが、長年、一人暮らしです。富士山の見える裏庭の畑で過ごすことも多く、慣れない作業に汗を流しながら、自分の育てた野菜や花、また、土と触れ合う中で、ほんの少しの喜びを感じています。
俳句は、とっても難しいです。でも、一瞬感じた心の動きをこれからも書き留めていきたいと思っています。
川柳部門 木村睦美 さん
私が川柳を始めたのは、退職がきっかけでした。
頭を使わなければ錆びてしまうと思い、人生や社会を話し言葉で詠む自由詩であるということ、世相を風刺したりユーモアがあったり、とにかく今の言葉で自由に表現できるという事に魅力を感じました。
特にサラリーマン川柳は思わずうなずいてしまったりウフフッと笑ってしまったりすることが多く心和みます。
俳句と違い自由に表現できる「五・七・五」で言葉遊びを楽しみませんか?
はめ字文部門
一般の部 岡田湧水 さん
この度は、栄えある「文芸三島賞」を頂き誠にありがとうございます。思いがけない受賞の知らせに大変嬉しく思っています。
今回の部門鍵文字「おだやかな」から世界農業遺産の「わさび田」を連想し、その自然風景を表現したいと考えました。ふさわしい言葉を選びながら、かつ、「五・七・五・七・七」調に作品をまとめました。
「はめ字文」は、言葉選びとパズルの要素を兼ね備えた面白い文芸であると感じています。
この受賞を励みに、今後もこの部門に作品を投稿したいと思っています。
高校生以下の部 オン眉子 さん
この度は、はめ字文部門で「文芸三島賞」をいただき、大変嬉しく思います。
このはめ字文は、今回のお題である「おだやかな」という言葉から温かさを感じて、「いとおしい」や「笑顔」など、思いつくままに温かくて優しさを感じる言葉を並べていきました。誰もが日常の中でふと感じる優しさや幸せのような気持ちを表せたらいいなと思いながら書きました。
このはめ字文を読んでくださった方にも、身近にある小さな幸せを感じてもらったり、日々の中にある温かさに気づいたりするきっかけになると嬉しいです。
本当にありがとうございました。
※評論部門では「文芸三島賞」受賞作品はありません。





