本文
三島の水を、未来へ。
三島の水を、未来へ。
当たり前だけど、当たり前ではない「水道」
蛇口をひねれば、いつでも安全でおいしい水が出る。
私たちは、その当たり前の生活を送っています。
しかし、その当たり前は自然に生まれるものではありません。
地下から水を汲み上げ安全な飲み水(水道水)をつくる伊豆島田浄水場、安定して水を届ける配水池、そして市内に張り巡らされた水道管。
これらの施設を適切に維持管理し、安定して水を送り続けるために、24時間365日、多くの職員や事業者が水道を支えています。
水道は、普段は意識されることの少ない存在かもしれません。
しかし、市民生活や地域経済を支える最も重要な社会基盤の一つであり、災害時にも命を守る、なくてはならないライフラインです。
私たちはこれからも、安全で安心な水を安定してお届けするため、水道施設の維持管理や更新、災害への備えに取り組んでまいります。
水が止まると、生活は止まる。
災害に強い水道を目指して
もし断水が発生したらどうなるでしょうか。
- 飲み水が確保できない
- トイレが使えない
- お風呂に入れない
- 病院や福祉施設の運営に支障が出る
- 飲食店や事業所の営業ができなくなる
近年、全国各地で大規模地震や豪雨災害が発生し、長期間にわたる断水が相次いでいます。
令和6年能登半島地震では、多くの水道施設や水道管が被害を受け、断水の長期化につながりました。
また、今後は南海トラフ巨大地震などの発生も懸念されています。
三島市では、災害時にも安定した給水を継続できるよう、「基幹管路の耐震化」「老朽化した水道管の更新」「応急給水体制の整備」などを計画的に進めています。
これらの取り組みは、将来起こり得る災害から市民の暮らしと命を守るための重要な備えであり、安全で安心な水を将来にわたって届け続けるための未来への投資です。
三島市の水道が直面している課題
課題
⑴人口減少と水需要の減少
三島市でも人口減少や節水機器の普及などにより水道の使用量は減少傾向にあります。
水道事業は料金収入によって運営されているため水の使用量が減ると収入も減少します。
(図1)行政区域内人口の推移 ※R6年3月三島市水道ビジョン及び水道事業経営戦略より

(図2)有収水量及び給水量の推移 ※R6年3月三島市水道ビジョン及び水道事業経営戦略より

⑵老朽化する施設
高度経済成長期に整備された施設や水道管が更新時期を迎えています。
古い施設や水道管が増えると漏水や断水、また施設故障や道路陥没のリスクが高まります。
(図3)更新需要の推移(市更新基準ベース) ※R6年3月三島市水道ビジョン及び水道事業経営戦略より


⑶増え続ける更新費用
近年では電気料金や資材価格などが高騰し、水道施設の更新や耐震化に必要な費用も年々増加しています。
(図4)収益的収支の見直し ※R6年3月三島市水道ビジョン及び水道事業経営戦略より


(図5)資本的収支の見直し ※R6年3月三島市水道ビジョン及び水道事業経営戦略より


水道事業は独立採算で運営されています
水道事業は、一般の行政サービスとは異なり、利用者の皆さまからいただく水道料金を主な財源として運営されています。
水道施設の整備や更新、維持管理に必要な費用は、原則として水道料金収入によって賄われており、将来にわたって安定したサービスを提供するためには、必要な財源を確保していくことが重要です。
将来を見据えた取組みを進めています
これまで三島市では、経費削減や業務効率化に取り組むとともに、老朽化した施設や水道管の計画的な更新を進めるなど、健全な事業運営に努めてきました。
その一環として、令和7年度には4,929.9メートルの老朽管更新を実施し、水道施設の機能維持と安定給水の確保を図りました。
しかし、高度経済成長期に整備された水道施設や管路の老朽化は今後さらに進行していきます。また、南海トラフ巨大地震などの大規模災害への備えとして、施設や管路の耐震化も着実に進めていく必要があります。
このため三島市では、「水道管路耐震化・更新計画」を策定し、管路の重要度や緊急性を踏まえた更新優先順位を明確化しました。
今後は本計画に基づき、施設更新と耐震化を計画的に進め、安全で安心な水道を次世代へ引き継いでいきます。
一方で、こうした施設更新や耐震化には多額の費用が必要となるため、将来にわたり安定した水道サービスを維持していくための財源確保が大きな課題となっています。
効率的な経営による成果
三島市の水道料金は、静岡新聞(令和8年5月23日掲載)によると、静岡県内35市町の中で6番目に安い水準となっています。
これは、これまで経費削減や業務効率化などの経営努力を重ね、市民の皆さまの負担をできる限り抑えてきた結果でもあります。
しかし、今後は施設や管路の老朽化対策に加え、災害に強い水道を構築するための耐震化など、多くの投資が必要となります。
将来にわたって安全で安心な水を安定的にお届けするためには、持続可能な経営基盤の確保が欠かせません。
未来の世代へ、三島の水をつなぐために
現在の水道施設の多くは、先人たちが長い年月をかけて整備し、大切に守り続けてきたものです。
私たちはその恩恵を受けながら、毎日の暮らしの中で当たり前に水を利用しています。
そして今度は私たちが、この大切な水道を次の世代へ引き継いでいく責任があります。
三島市では、将来にわたって安全で安心な水を安定してお届けできるよう、持続可能な水道事業の実現に向けて、経営のあり方について検討を進めています。





