木造大日如来坐像 (もくぞうだいにちにょらいざぞう )


木造寄木造に金箔押しで作成された平安時代後期の仏像。像高は92.2cmを測る。
智拳印を結び、右足を上にして座る金剛界大日如来像。桧材で、頭部と胴体は一材から彫られ、前後に割って内ぐりが施されている。両手、両足は別木。光背は二重円相の縁を宝相華唐草の透彫としている。台座の蓮弁には、白土地に朱または緑青および黒で華やかな繧繝彩(うんげんさい)が施されている。
もともとは大阪府河内長野市の河合寺に安置されていたものであるが、現在は佐野美術館に収蔵されている。当時において、都から河内地域などの周縁部の都市に、仏像の様式が伝播していたことを伝える点で重要な文化遺産である。


国指定文化財(重文
(彫刻))
昭和25年8月29日指定
所在地 中田町
所有者・管理者 佐野美術館