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プレコンセプションケア

ページID:0032516 更新日:2026年7月1日更新 印刷ページ表示
「プレコンセプションケア」は若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うことです。次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。

 いまは妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを行うことでいまの自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。元気で満ち足りたからだとこころをめざし、より豊かで幸せな人生を送りましょう!

なぜ今、プレコンセプションケアが必要なの?

妊娠・出産には適切な時期があり、また健康であることも大切です。性別を問わず、10代の若いうちから正しい知識を得て、自分のライフデザイン(将来設計)に合わせて自分の健康と向き合い生活することで、未来のより豊かな生活を築き、自分らしい幸せ(well-being)の実現につながります。
妊娠・出産を希望する場合、実践することが赤ちゃんの健康につながります。

女性の年齢と妊孕率 
      一般社団法人日本生殖医学会ホームページより引用

図のように、加齢と共に妊孕率(妊娠しやすさ)は低くなっていきます。
加齢による妊孕率の低下は女性だけでなく、男性も同様です。
人生を自分らしく生きるためには、子どもを持つ、持たないに関わらず、自身がこころも体も健康であることが必要です。こころも体も健康であることにより、選択肢が増え、人生をより豊かにすることができます。
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。
プレコンセプションケアを行って、妊娠前にリスクを減らしていくことが大切です。
日本人の平均BMI値の推移
                                              日本生活習慣病予防医学協会ホームページより引用
上の図から、10歳代、20歳代の若い世代のBMIの平均が低いことがわかります。
30歳以上の年代についても、BMIの平均値が低下してきており、やせ志向が年々と強くなってきています。
月経前の不調、月経痛、月経中の体調不良があると回答した人は各項目ごと全体の6~7割に上ります。(男女共同参画局が令和5年度に実施した男女の健康意識に関する調査報告書より)
「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などが、場合によっては将来の不妊の原因となることがあります。
妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来に向けて妊娠しやすいからだづくりを行いましょう。
→今できることから始めよう!(同ページ内リンク)

プレコンセプションケアを行うことで、下の表のような良い影響があることが分かっています。


プレコンセプションケアの与える良い影響
プレコンセプションケアの与える良い影響
・今の自分がもっと健康になり、生活の質が向上する
・病気の予防と早期発見
・安全な妊娠・出産に向けてのからだづくり
・生まれてくる赤ちゃんの健康の促進が期待できる
・将来の家族がより健康な生活を送る可能性がある

 

もっとプレコンセプションケアについて知ろう!

国立成育医療研究センターが作成した啓発動画が公開されていますので、まずは動画を見てみましょう!
下記はこども家庭庁が作成したプレコンセプションケアを推進するため、情報や正しい知識をまとめたwebサイトです。
プレコンを分かりやすくマンガで解説したり、イベント情報や相談窓口一覧のほか、プレコンDictionaryではQ&A形式での記事を掲載しています。
18歳以上の人にぜひ読んでほしいのが"プレコンノート"です。

プレコンノートを使えば、プレコンセプションケアのポイントを学びながら5つのプレコンActionを起こす準備ができます。

(1)いまの自分のからだとこころを知ることができる
(2)生活を整えることができる
(3)今の自分の体をチェックし、よりよくすることができる
(4)かかりつけ医とつながることができる
(5)ライフプランを立てることができる

あなたのからだは毎日、一生懸命に活動しています。だから、からだやこころの悩みがあるのは当然です。そんな悩みを勉強や仕事に持ち込まないためには、しっかりしたメンテナンスやケアが必要です。からだとこころの声をきちんと聴いて、5つのプレコンActionを、今日から始めましょう!

自分の健康・生活をチェックしてみよう!(プレコン・チェックシート)

将来の自分のために、今の自分を大切にしていますか?
男性も女性も、今の自分の生活習慣や健康状態などを振り返るため、プレコン・チェックシートを活用してみましょう!

定期的にチェックし、チェックがつく項目が増えていくことが理想です。

今できることから始めよう!(未来のあなたのために)

1 適正体重を維持しよう!

適正体重(BMI:18.5~24.9)とは、最も病気になりにくい体重です。やせも肥満も不妊や病気にかかるリスクを高めます。
特に若い女性のやせが深刻な問題となっています。

やせの悪影響として、下記のことが分かっています。
 (1)糖尿病のリスクが上昇
 (2)月経異常(無月経や周期の乱れ)
 (3)低出生体重児の増加
 (4)摂食障害(拒食症や過食症)
 (5)貧血
 (6)骨粗しょう症

BMIで自分自身の現在の体重が適正であるかを知り、適正体重に維持することが大切です。

BMIの計算方法:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)を参考に計算してみましょう!

2 食事はバランスよく食べよう!

 まずは3食を欠かさず食べることが大切です。
20代女性の約3割が1日2食だということが分かっています。(令和6年度 国民健康・栄養調査より)
1日2食となるときは、朝食を食べないことが多いため、食べられるよう工夫しましょう。

朝食を食べるメリット・食べないデメリット
朝食を食べるメリット 朝食食べないデメリット

集中力や記憶力の向上
体内時計の調整をし、自律神経を安定させる
便秘の解消

集中力や記憶力の低下
生活習慣病のリスクの上昇
肥満になりやすい
1日に必要な栄養の不足により貧血になりやすい

 

朝食を食べるための工夫
ステップ1
まずは主食のみ
おにぎり、パン等
ステップ2
慣れてきたら主食+主菜
ゆで卵、納豆、豆腐、しらす、サラダチキンなど

ステップ3
さらに慣れたら
主食+主菜+乳製品・野菜・果物

乳製品・・・牛乳やチーズ、ヨーグルト
野菜・・・ミニトマト、冷凍野菜、カット野菜
果物・・・冷凍フルーツ、いちご、バナナ
ポイント! 調理をしない食品の活用が手軽です。

食事は常に「主食+主菜+副菜」を意識して食べるようにするとよいバランスになります。

しっかり摂りたい栄養素についても意識しましょう!

しっかり摂りたい栄養素
たんぱく質 卵、牛肉、鮭、大豆
カルシウム 牛乳、小魚
あさり、レバー、牛肉
葉酸 ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、納豆、いちご
ビタミンB群 魚、豚肉
ビタミンA うなぎ、ほうれん草
ビタミンD きくらげ、干し椎茸、しらす、鮭

しっかり摂りたい栄養素の一つである葉酸は、妊娠前から初期にかけて摂ることが、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。

葉酸は緑黄色野菜や豆類に多く含まれているため、妊娠を希望する場合は、緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう。

3 たばこは吸わない、近寄らない

たばこはがん・心臓病のほか、たくさんの病気の原因となります。
男女ともに不妊症のリスクが増加します。
下の図のように影響はとても大きく出てきます。
WHOは妊娠中の電子たばこの使用にもリスクがあるとしています。
もしたばこを吸っている場合は、禁煙しましょう。
禁煙が自分では難しい場合には、禁煙外来を活用しましょう。

たばこの影響

4 アルコールは控えよう

お酒を飲んで楽しく健康に過ごすには、適量を守ることが大切です。
お酒の適量とは、アルコール摂取の基準とされる純アルコール換算で20gです。
下の表は各種アルコール飲料に換算していますので、飲酒の目安にしてください。

純アルコールを各種アルコール飲料に換算
ビール アルコール度数 5度なら 中びん1本 500ml
日本酒 アルコール度数 15度なら 1合 180ml
焼酎 アルコール度数 25度なら 0.6合 約110ml
ウイスキー アルコール度数 43度なら ダブル1杯 60ml
ワイン アルコール度数 14度なら 4分の1本 180ml
缶チューハイ アルコール度数 5度なら ロング缶1本 500ml

妊娠中、授乳期にお酒を飲むと、アルコールは赤ちゃんの脳や体の発育に影響を与えます。その理由は、妊娠中は酸素や栄養を届ける胎盤を通り胎児に、授乳期は母乳を通して赤ちゃんにアルコールが運ばれるからです。

飲酒によるリスク
妊婦、出産 早産、流産、死産、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剝離
胎児、赤ちゃん 発育の遅れ、特徴的な顔つき、神経学的異常、知的障害など

妊娠を考えたときから禁酒に取り組み、授乳期が終わるまでは禁酒を続けましょう。

5 健診(検診)、予防接種を受けよう

(1)健診について

あなたの現在の健康状態を知るための健康診断を定期的に受けましょう。学生の方は学校保健安全法に、就労している方は労働安全衛生法に基づき、原則として年1回健康診断が行われます。

(2)がん検診、予防接種について

女性は20代から、男性は30代から「がん世代」と言われています。
女性は20代になったら子宮がん検診を定期的に受けましょう。
若い世代の女性に多い子宮頸がんは、HPVといわれるヒトパピローマウイルスがほとんどの原因です。
HPVの感染を防ぐ「HPV(子宮頸がん)予防接種」を接種し、子宮頸がんの発症リスクを低くしましょう。
三島市の子宮がん検診についてはこちら
HPV(子宮頸がん)予防接種についてはこちら

(3)妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える感染症

風疹、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は予防接種で感染を防ぐことができます。妊娠中は接種できず、また接種後2か月は妊娠を控える必要があります。
特に風疹は、妊娠20週までに感染すると赤ちゃんが心臓の病気や白内障、難聴となるリスクが高くなります。
妊娠を考える女性だけでだけでなく、パートナーや家族も予防接種し、妊婦さんに感染させない環境を作りましょう。
三島市行っている成人風しん予防接種の助成についてはこちら

6 感染症を予防しよう

若い人の間で性的接触を介して感染する性感染症が増えています。
感染しても無症状であることが多いため、知らない間に他の人にうつす可能性があります。
早めに治療すれば治すことができますが、パートナー間で感染しあうことがあるため、パートナーとは一緒に検査や治療をしましょう。

知っておきたい主な性感染症と症状
性器クラミジア

男性:排尿痛、尿道からの膿
女性:自覚症状が少なく、感染が長期化し不妊の原因に

性器ヘルペス 外陰部の潰瘍、痛み
尖圭コンジローマ 先の尖ったイボ
梅毒 初期は性器のしこり、手のひら・足の裏の発疹
淋菌感染症 排尿痛、膿み

静岡県東部健康福祉センター(東部保健所)では、検査や電話相談を受け付けしています。
HIV検査・相談の窓口の一覧(静岡県ホームページ)<外部リンク>
エイズ・肝炎検査について(東部健康福祉センター)(静岡県ホームページ)<外部リンク>

7 適度に運動をしよう!

運動を習慣的に行うことが健康づくりに効果的です。

運動を行うことによって、心身ともに健康で豊かな生活を送ることができ、生活の質の向上にもつながります。運動の具体的な効果は以下が挙げられます。

  • 体力や持久力がつき、身体活動を行いやすくなること。
  • 生活習慣病の予防
  • ストレッチングや筋力トレーニングによって、身体の柔軟性が高まり筋力・筋肉量が増え、身体トラブルが減る。
  • 有酸素運動で心肺機能が高まる。
  • 健康的な体格を維持でき、自己効力感が高まること。
  • 爽快感や達成感が得られ、ストレスの発散や精神的な充実が得られ、精神的な安定がもたらされやすいこと。
  • 生きがいや趣味がみつかり、社会的な意義や役割を持つことにつながること。

まずは+10(プラステン)から始めましょう。
+10は、今より10分多くからだを動かし、生活習慣病やがんのリスクを下げることです。
年齢別に、健康づくりのための「身体活動」と「運動」の目標が定められています。
18歳~64歳の方は、身体活動(歩行以上の強度)を毎日60分、運動(息が弾み汗をかく程度)を毎週60分とっされています。
無理なく少しずつできることから始めましょう。

8 レッドフラッグサインに該当しませんか?

女性はライフステージごとにさまざまな「からだ」と「こころ」の不調に直面します。

生理とそのトラブルやPMS(月経前症候群)、妊娠・出産から更年期症状など、多くの悩みは女性ホルモンの変動によって生じます。
レッドフラッグサインとは、個人差の範疇に収まらない月経の量や痛み、随伴症状をいいます。
下記表のレッドフラッグサインに1つでも当てはまる場合は産婦人科へ受診し、異常の有無を確認しておくと安心です。

レッドフラッグサインとは
月経異常の種類 レッドフラッグサイン
月経痛

鎮痛薬を飲んでも仕事に行けない日がある

経血量

・昼に1~2時間おきにナプキンを交換する
・昼に夜用ナプキンを2~3回以上交換する日がある
・オムツタイプでも一晩交換せずに過ごすことができない
・歩くとすぐに動悸・息切れがする
・目の前が真っ暗になる

月経不順 毎回周期が23日以内または39日以上、あるいは毎回周期がバラバラ(最短と最長周期の差が18歳-25歳、42歳-45歳で9日以下、26歳-41歳で7日以下を逸脱するもの)など
月経前の不快な症状 社会生活に影響が出る(人に会うのが億劫など)

                                    プレコンサポーター講演用資材より抜粋

婦人科を初めて受診する際には、下記のことを確認しておくとスムーズです。
 ・初めての生理の時期
 ・一番最近の生理が始まった日
 ・生理は定期的にきているか、何日おきか
 ・生理な何日続くか
 ・生理の出血量は多いか少ないか
 ・性交、妊娠・出産の経験があるか
生理や妊娠・出産などは女性特有の病気の診察の際にとても大事な情報です。話しにくい内容かもしれませんが、正しく伝えるようにしましょう。

参考ウェブサイト

三島市のプレコンセプションケアに関する取り組みについて

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