三島駅南口東街区再開発事業 再開発ノート【第21回~30回】(広報みしま連載記事)

三島駅南口東街区再開発事業への理解を深めていただくため、広報みしまでは「再開発ノート」と題して、事業の進捗や要点などについてシリーズでお届けしています。
 ここでは、広報みしまの連載記事をまとめて掲載します。ぜひご覧ください。

〔第30回〕意見聴取の取り組みを続けています

5月5日、春の大通り商店街まつりにおいて、意見聴取の場として「オープンハウス」を実施しました。
「オープンハウス」は昨年7月から継続している取り組みで、8回目の実施となります。
今回も、事業説明のパネルの前で足を止めた幅広い世代の皆さんから、さまざまな意見が寄せられました。
また、新型コロナウイルス感染症の動向を踏まえ、3月に事業進捗についての説明資料を作成し、公開・配布を開始したところ、3月から4月にかけての約1か月間で、市役所や公民館での資料配布数は170部、市ホームページへのアクセス数は831件にのぼりました。
資料の公開や市役所(三島駅周辺整備推進課カウンター)での配布は継続していますので、ぜひご覧ください。
この資料公開に合わせ実施したアンケートでは、126件の回答が集まりました。
「オープンハウス」やアンケートで寄せられた意見の内容については市ホームページで紹介しています。
これからも、事業に対する皆さんの意見を伺いながら事業を進めていきます。
210601再開発ノート掲載写真new
※広報みしま2021年6月1日号に掲載

〔第29回〕 三島駅南口駐車場が市営になりました

昨年12月、市議会の議決を経て、三島駅南口の再開発事業用地を三島市が取得したことから、これまで民間事業者が管理運営してきた駐車場を、4月1日から、市営三島駅南口駐車場として運営しています。 これは、再開発事業の工事着手までの間、事業用地を駐車場として暫定利用するものです。
市営駐車場とするにあたって、周辺の商店振興会、町内会などにヒアリングを行い、駐車料金を新たに下の表のとおり設定しました。 駅への送迎などのため、入庫後20分まで無料で駐車できる措置も継続していますので、ぜひご利用ください。
また、駐車場を利用する方の利便性向上のため、回数券の販売を開始しました。 こちらは、三島駅周辺整備推進課で取り扱っていますので、購入を希望される場合はご連絡ください。
今後も適切な駐車場運営を行いながら、多くの市民の皆さんが望む三島駅前の将来像実現のため、再開発事業を進めていきます。
市営三島駅南口駐車場料金等
※広報みしま2021年4月15日号に掲載

〔第28回〕 事業の進捗をまとめた資料を公開します

市ではこれまで、再開発事業の進捗に応じて説明会などを開催し、多くの市民の皆さんにお集まりいただいてきましたが、今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、市民の皆さんに再開発事業の進捗状況や、現在の取り組みなどについてお知らせし、ご理解を深めていただくための資料を作成しました。
資料の内容は、▽令和元年9月以降の事業の進捗状況 ▽主な事業進捗 ▽事業推進における三島市の方針 ▽事業の取り組みの状況とスケジュールについての説明です。
この資料は、市のホームページに掲載しているほか、印刷したものを、市役所本館(西館3階 三島駅周辺整備推進課カウンター)や生涯学習センターなどで配布しますので、ぜひご覧ください。

また、資料の公開に合わせ、4月15日までの間、アンケートを実施していますので、ご協力をお願いします。
市のホームページからオンラインで回答いただくか、配布用資料に添付しているアンケート用紙をご利用ください。
皆さんのご意見、ご質問をお待ちしています。

今後も切れ目なく、再開発事業の進捗に関するお知らせと、皆さんから広く意見を伺うための取り組みを続けていきます。

※広報みしま2021年3月15日号に掲載

〔第27回〕 ホームページで情報発信しています

昨年11月以降、再開発事業に大きな進捗がありました。
11月16日には、三島駅南口東街区再開発事業に係る都市計画の決定・変更を告示しました。
また、市議会11月定例会では、三島駅南口東街区の再開発事業用地を、三島市土地開発公社から取得することが議決されました。

都市計画の決定・変更の内容や、事業のこれまでの経緯などは、市のホームページに詳しく掲載しています。 市民の皆さんの関心が高い地下水についても、毎月、水位・水質調査結果を掲載しているほか、地下水対策検討委員会の資料を公開しています。

この「再開発ノート」の過去の掲載記事も、まとめてご覧になれます。 また、これまでに開催した市民説明会・セミナーの資料や、市民の皆さんからお寄せいただいたご意見など、広報みしまの紙面では紹介しきれない資料も多数掲載しています。

昨年来、新型コロナウイルス感染症対策のため、大規模な市民説明会を開催することが難しくなっていますが、市のホームページでは今後も、事業の進捗に合わせ、経過や調査結果などをタイムリーに掲載していきますので、ぜひご覧ください。

※広報みしま2021年2月1日号に掲載

〔第26回〕 オープンハウスを実施しています

 市では、再開発事業の説明や、意見を伺うため、「オープンハウス」を実施しています。
 「オープンハウス」とは、多くの方が集まるイベント会場や公共施設において、事業を紹介するパネルなどを展示し、事業の概要を説明しながら、市民の皆さんとの対話を通じて、広く意見を聴き取ることを目的に実施するものです。
 これまで開催してきた市民説明会などに参加できなかった方や、事業のことをあまりご存知でない方にも、直接、事業の状況をお知らせし、それに対する意見を伺うことができるため、今年7月から継続して実施しています。
 市民の皆さんからは、事業を進めることに対して前向きな意見が多く寄せられ、市として、より多くの方に喜ばれる事業にしていくため、対話の中で、具体的な導入機能についての希望や質問などを伺っています。
 また、「再開発事業は進めるべきだと思うが、地下水に影響のないようにしてほしい」という声が寄せられているため、特に地下水保全策については、市民の皆さんに理解を深めていただけるよう、わかりやすい情報発信を心がけていきます。
 今後も、より多くの声を事業に反映させていくため、情報発信と意見聴取の場を設けていく予定です。

再開発ノート22hp

菊まつり開催中の楽寿園で実施しました

※広報みしま2020年12月1日号に掲載

〔第25回〕 三島の水について③地下水対策検討委員会

 10月7日、第6回三島駅南口周辺開発地下水対策検討委員会を開催し、地下水調査結果や、事業の進捗状況などについて、委員からさまざまな意見が寄せられました。
 広域観光交流拠点である西街区では、6月末に富士山三島東急ホテルが開業しましたが、工事中も開業後も、事業による地下水への影響は見られなかったことを確認しました。 なお、事業者が設置した地下水観測井戸について、委員からの提言を受け、当面の間、市が引き継いでモニタリングを継続することとしました。
 東街区については、当初から、建物の基礎が地下水に触れない計画としていますが、今年の記録的な水位まで地下水面が上昇した場合でも、現時点の計画における基礎部分の深度には到達しないことが確認されました。
 また、委員長より、地下水の専門家としての見地から、今後、計画上の基礎下端部まで地下水面が上昇する可能性は低いという見解が示されました。 委員からは、区域内南東でのボーリング調査の追加について質問があり、市として事業関係者に検討を求めていく旨を回答しました。
 今後も、事業の進捗に応じて委員会を開催し、施設計画や地下水への配慮などについて確認しながら進めていきます。

再開発ノート22hp

※広報みしま2020年11月1日号に掲載

〔第24回〕 三島の水について②地下水の調査

 市では、平成5、6年度に地質、地下水に関する大規模な調査を実施し、地下水の流動解析により、開発による影響を検討しました。
 検討結果から、現在の事業計画では、小浜池や白滝公園の湧水量に影響は生じないと見込んでいますが、平成28年度から、地下水の現況の把握と事業による影響を確認するため、水位と水質を継続的に調査しています。 地下水観測井戸は、三島駅南口の事業区域を取り囲むように配置し、測定結果を市ホームページで公開しています。 地下水は北から南に流れていますので、事業区域の上流部と下流部の結果を比較することで、事業による地下水への影響を確認することができます。
 今年6月に開業した富士山三島東急ホテルの建設中も、工事が原因と思われるような水位や水質の変化は見られなかったことを、地下水対策検討委員会で確認しています。
 地下水の調査を継続して実施し、何らかの変化が生じた場合には、速やかに把握し、対応できる体制で事業を進めていきます。

再開発ノート22hp

※広報みしま2020年10月1日号に掲載

〔第23回〕 三島の水について①

 7月27日に開催した都市計画決定・変更に関する公聴会では、地下水についてのご意見が多く寄せられました。 そこで、今号から、三島の地下水について説明していきます。
 三島市の市街地には、1万年以上前の富士山噴火の際に流れてきた溶岩(三島溶岩)が、広く分布しています。
 溶岩は、流下しながら冷えて固まりますが、ゆっくり冷え緻密に固まった、水を通しにくい層と、火山ガスや水蒸気を発泡しながら急速に固まった、細かな穴が多く開いた、水を通しやすい層ができます。
 過去の調査から、三島溶岩は、緻密な層と発泡状の層が何層も重なっており、地下水は主に発泡状の溶岩部分を通っていると考えられています。 三島駅前広場の周辺では、地下水は地下10数mに面的に広がっているとされています。
 今年は、楽寿園や白滝公園などで例年以上に豊富な湧水が見られます。 この地下水を保全していくため、これまでに、地質・地下水の調査を実施し、現在も三島駅周辺での継続的な地下水のモニタリングを行っています。 また、大学教授などの有識者による委員会で地下水保全策を確認しながら事業を進めています。

再開発ノート22hp

※広報みしま2020年9月1日号に掲載

〔第22回〕 事業の今後の流れについて

  6月30日、三島駅南口西街区において、広域観光交流拠点として「富士山三島東急ホテル」及び商業施設「ミトワみしま」が開業しました。駅前の新たなシンボルとして、地域のにぎわい創出が期待されます。
 一方で、東街区においては、都市計画の決定・変更に関する手続きを進めています。6月15日から、都市計画に関する説明資料を公開し、7月27日には公聴会を実施して、多くの市民の皆さんからご意見を伺いました。
 今年度、都市計画の決定・変更が完了すると、来年度には市街地再開発組合の設立認可、その後、権利変換計画認可という法的な手続きなどを経て、令和4年度から工事着工、令和7年度中の建物竣工を目指します。
 今後は事業の進捗に伴い、導入機能を具体化させていくことになりますが、様々な機会を捉え、より多くの方のご意見をいただきながら、市民の皆さんに親しまれる施設となるよう、引き続き検討していきます。

再開発ノート22hp

※広報みしま2020年8月1日号に掲載

〔第21回〕 都市計画の決定・変更に向けて⑤ 地区計画の変更

 地区計画とは、それぞれの地区の課題や特徴を踏まえて、きめ細かいまちづくりのルールを示すもので、まちの将来像を定める「地区の目標・方針」と、道路や公園などの配置や建築物の建て方のルールなどを定める「地区整備計画」で構成されます。
 三島駅南口周辺地区計画については、平成8年に都市計画決定されましたが、区域と土地利用の方針のみを定めており、地区整備計画は、市街地整備の計画が具体化したときに、順次、内容を定めていくこととしていました。今回、地区整備計画を新たに追加するため、「地区計画の変更」を行います。
 平成29年度に、西街区でホテル計画が具体化したときに、地区計画を変更し、該当地区を「広域観光交流拠点整備地区」として地区整備計画を設定し、建築物の用途の制限などを定めました。このときと同様、今回は東街区において、「広域健康医療拠点整備地区」として地区整備計画を設定します。この計画は、東街区をスマートウエルネスの発信拠点として、健康・医療・子育て支援・商業・住居に関する機能を集積させ、にぎわい創出と市民生活向上につながる、利便性の高い施設が立地する良好な都市環境を備えた街区の整備を図るものです。

 今回の「地区計画の変更」では、主に以下の項目について定めます。

【地区施設】  駅前広場を含む地区周辺の回遊性を高め、安全で快適な歩行者空間を確保するため、地区内を東西方向に貫通する「歩行者通路」を配置することとします。

【建築を制限する用途】  健康・商業・業務施設等の集積とともに、青少年の健全な育成に配慮した良好な都市環境を確保するため、一戸建て住宅や、風営法に規定する営業に該当するものなどは建築してはならないと定めます。

【建築物等の形態や色彩など】  市の顔となる魅力的な都市景観を創出するため、三島市景観計画と屋外広告物条例に基づき、「建築物等の形態または色彩その他意匠の制限」を設けます。

【その他整備、開発及び保全の方針】  歩行者通路を含む地区中央の空地部分では、積極的な緑化などにより、うるおいのある街区形成を図ることとしています。

 このように、地区計画としてきめ細かなルールを定めることによって、将来にわたり地区の特性を活かした良好な環境や街並みを守り、また、誘導していくことが可能となります。

200501区域図

※広報みしま2020年7月1日号に掲載